藤浪甲子園デビュー！

阪神・藤浪が聖地初陣でいきなり１５１キロ！４回１失点

デイリースポーツ3月9日(土)14時32分配信
阪神・藤浪が聖地初陣でいきなり１５１キロ！４回１失点

甲子園球場での日本ハム戦に先発した阪神・藤浪晋太郎＝甲子園（撮影・棚橋慶太）

　「オープン戦、阪神２‐３日本ハム」（９日・甲子園）

　阪神のドラフト１位・藤浪晋太郎投手（大阪桐蔭）が、オープン戦そして本拠地・甲子園でのプロ初登板初先発を果たした。一回、二回は打者６人を完全に抑えた。三回に自身の失策と４安打を浴び、１点を失った。

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　大阪桐蔭時代に春夏連覇の偉業を成し遂げた聖地・甲子園での初登板。朝早くから９００人のファンが列を作った。混乱を避けるため、午前11時半の開門予定時刻が30分早められ、初回のマウンドに上がる際には、スタンドから大きな拍手と声援が寄せられた。

　一回はまず１番・西川へ、外角高め１４８キロの直球で空振り。２球目もほぼ同じコースの１４８キロ直球で空振りさせた。３球目は再び外角高め、１５１キロ直球でファウル。最後はカウント１ボール２ストライクからの７球目、１４２キロ直球で投ゴロに仕留めた。

　２番・杉谷にも直球主体の攻めの投球。カウント２‐２からの５球目、内角高めの１４９キロ直球で三ゴロに仕留めた。

　３番・アブレイユは初球、外角高めの１４８キロ直球で打ち取り、右飛。

　二回は４番・ホフパワーを２球目、内角スライダーで一邪飛。５番・鵜久森も２球目、外角１４８キロ直球で中飛。６番・今浪をフルカウントから最後は二ゴロに仕留めた。

　三回に少しリズムを乱した。先頭の７番・大引に８球目の外角直球を左前打され、無死一塁。８番・鶴岡に初球を投げる前、一塁へのけん制球が悪送球となる失策を犯し、無死三塁のピンチ。鶴岡には３球目、外角直球を右前適時打され、１点を失った。

　さらに９番・谷口は空振り三振に仕留めたが、西川、杉谷に連打されて１死満塁。だが、アブレイユを遊ゴロ併殺打に打ち取り、この回は最少失点で切り抜けた。

　四回にも安打と四球で２死一、二塁のピンチを背負ったが、鶴岡を二ゴロで無失点。

　結局、藤浪の甲子園デビューは４回61球、５安打、１失点、１四球、２奪三振だった。

　藤浪は降板後、甲子園デビューについてこうコメントした。「すごくファンの方が応援してくださって、しびれるというか、すごく楽しかったです」。続けて「前回（２日、安芸でのオリックスとの練習試合）はボールが先行して納得してなかたので、きょうは自分有利のカウントに持っていくことがテーマでした」と話した。最速１５１キロに関しては「スピードガンは気にしていません。これからも球速より、球質を磨いていきたい」ときっぱり言い切った。

　打線は四回まで先発・ウルフの前に沈黙。０‐１の五回、２死三塁から８番・藤井彰の中前適時打で同点とした。

　１‐３の九回は日高の適時打で１点を返したが、なお２死一、三塁の好機に伊藤隼が三振に倒れて１点及ばず。連勝が５で止まり、今オープン戦初黒星を喫した。

　なお、観衆は１万５０２１人だった。