馴染んできましたなぁ～留さん

阪神・福留、甲子園初安打は決勝の二塁打

産経新聞3月7日(木)21時12分配信
阪神・福留、甲子園初安打は決勝の二塁打

６回、勝ち越しタイムリーヒットを放つ、阪神・福留孝介（撮影・森本幸一）（写真：産経新聞）

　（オープン戦、阪神４－３ロッテ、７日、甲子園）阪神に今季新加入の福留が、本拠地甲子園での初安打となる決勝の適時二塁打を放ち、チームを勝利に導いた。

　中飛、一直に倒れた後の六回の第３打席。ゴンザレスの真ん中に入った直球をたたいた打球は右中間を深々と破り、一走の新井良を本塁に生還させる勝ち越し打となった。

　それでも福留は「安打が出た、というだけじゃないかな」と冷静。前日までのオープン戦３試合では９打席で安打は、わずか１本。しかし、凡退しても「いい形でのアウトであれば、この時期に何も求めるものはない」との言葉に、日米通算１４年間で１６７３本の安打を重ねてきた貫禄がにじんだ。

　チームは金本が昨年限りで引退。新井貴は右肩の故障で、ヤクルトとの開幕戦までの戦列復帰は微妙な状況だ。そんな中、和田監督は「福留の打撃の内容は心配してないし、これから状態を上げてくれる」と、走者をかえすポイントゲッター役として信頼を置いている。

　「これから少しずつ体のキレを出していって、けがをしないようにやっていく」と福留。万全のコンディションで開幕を迎えられることを第一に調整を進めていく。（上阪正人）