コンちゃんほんまもんや～

阪神】コンちゃん改めコン様や！１１０メートル弾に適時二塁打

スポーツ報知3月4日(月)7時2分配信

　◆練習試合　西武１―１０阪神（３日・春野）　丸太のような両腕から豪快な放物線が描かれた。３回１死二塁。コンラッドは岩尾の高めに浮いた直球をフルスイングで叩きつぶした。「スタンドに届いて良かったよ」。右翼席に飛び込む推定１１０メートル弾。素手に半袖のガッツマンがパワーを見せつけた。

　先制点を奪った直後の初回２死一、二塁でも右翼線への痛烈な適時二塁打。ここまで対外１１試合で２１打数１０安打の打率４割７分６厘、３本塁打、８打点と圧巻の数字を残している。チーム内外では「コンちゃん」の愛称で呼ばれているが、特に左打席では「コン様」とあがめていいほどの存在感を見せている。

　ここまで右投手に対し、１２打数８安打の打率６割６分６厘。本塁打もすべて左打席と驚くほどの右キラーぶりを見せている。「特に右打席と左打席で変わりはないんだ」と本人は強調するが、数字は顕著に表れている。裏を返せば、右打席は９打数２安打。現時点で結果を出せていない左投手を克服すれば、さらに打撃に安定感が増す。

　「まだポイントが前すぎたり、先っぽに当たることがある。突っ込まないように打たないと。ボール、ストライクもしっかり見極めたい」。結果とは裏腹に、コンラッドは次々に課題を口にした。和田監督は「これが続くようだと、もっと上位に上がる可能性もある」と今後の４番起用もにおわせた。神様、仏様、コンラッド様―。左右の両打席で結果を残せば、虎党も両手を合わせて拝むはずだ。