新井兄出た～１号

虎・新井、九回復活の予カ～ン１号！(2/3ページ)
９回、２ランを放ち、次打者の良太（右）とハイタッチする阪神・新井

　「（１本塁打は）よかったですね。自分のスイングが出来ました」

　表情は険しいが、両手から確かな手応えを感じ取っていた。やれる－。この日は３番で出場した元４番の真骨頂は、５－１で迎えた九回だ。

　広島・江草の内角１３５キロ直球を、腕をうまくたたんでフルスイング。「自然と体で対応できた。いい感じだね」。今季まだ０発の良太より早く放ったのは、さすが兄の貫禄か。推定１１５メートルの今季実戦初本塁打は、実戦感覚が戻ってきている証拠。六回には外角変化球に食らいつき、しぶとく右前打も放った。

　もちろん待ち受ける現実は甘くない。背中の張りなどで出遅れた背番号２５は、開幕ベンチスタートが濃厚だ。和田監督は２２日からのオリックス３連戦（京セラＤ）を開幕オーダーで臨むことを明かしており、４番は弟の良太。三塁はコンラッドが守る。つまり、兄は控え。ただ指揮官は、新井について「いろいろと試したいこともある」とコメント。その１つが、代打起用だ。