２０１２始まります！

虎・和田新監督改革や！異例秋季Ｃ実戦漬け

サンケイスポーツ10月31日(月)9時47分配信
　覚悟の秋にする！！　阪神・和田豊新監督（４９）が３０日、来月３日から始まる秋季キャンプ（安芸）での猛練習を宣言。虎の秋では異例の第１クールから実戦形式を導入するなど、初日からスローペースを廃し、しごき上げる方針を明かした。悲願のＶ奪回へ、徹底的に鍛え上げる。

　猛虎を復活させる。そぼ降る雨とは裏腹に、その情熱が体中からほとばしっていた。Ｂクラスに沈んだチームを優勝させる。再建の第１歩となる秋季キャンプについて、和田新監督が初日からエンジン全開を宣言した。

　「春（季）と違って、体ができあがっている。初日からガンガンいける。後は心構え。気持ちを引き締めて、覚悟をもって入ってきてほしい」

　１１月２日に安芸へ移動。夜のスタッフ会議を経て、３日が和田新体制のスタートとなる。今季最終戦からわずか１０日。選手の体が火照っているからこそ“鉄は熱いうちに打て”というわけだ。

　キャンプ初日から紅白戦を取り入れる中日・落合監督のように、いきなり実戦形式を導入する。

　「紅白戦ができる人数ではないので、個人のレベルアップを図っていくことになる。打撃コーチと話をしてになるが、クールに１回ぐらいは実戦に近いような形で、シート打撃のようなやり方を考えてくれたらと思う」

　大改革となる。昨年１１月１日のキャンプ初日は投手はゴロ捕やけん制など。野手も午前中はベースランニングや守備練習など基本練習に終始。自主性に任すと言えば、聞こえはいいが、その結果が３年間でＢクラス２度…。和田新体制では、いきなり戦闘モードを要求する。グラウンドでは戦う姿勢を見せてもらう。もちろん、フォローも行う。

　「内角が強そうに見えて打ってなかったりとか、（選手に）ギャップがあったときに数字やビデオを見せて納得させてやった方が上達が早い」

　闇雲にやらせるのではない。得意のデータ解析で、どの方向に取り組めばいいかなど、個別にきめ細かく指導していく。

　就任会見から２日たち、この日はクラブハウスで監督室への引っ越し作業。「楽しいとかうれしいという気持ちはまったくない。やらないといけないという使命感がある」と力を込めた。

　虎党の笑顔がみたい。１１月３日からの安芸１９日間。甘いマスクに鬼のお面をつけ