Gの尻尾つかまえた！

３位・巨人との直接対決を逆転で制した。１点を追う６回、１死まで巨人先発の西村に無安打に抑え込まれていた打線が目を覚ました。２死二塁から鳥谷の同点二塁打に続いて、新井が左前に逆転適時打。３、４番の主軸がチームを勢いに乗せ、８回までに６点を奪って巨人にＶ消滅という“引導”を渡した。

　新井は「西村くんが調子良く、丁寧に投げていたので、ワンチャンスを逃したら厳しいなと思っていた。インサイド寄りの球だったんですが、よかったです」と逆転の一打を笑顔を振り返った。

　これで“ＣＳ圏内”まで２差。真弓監督は「能見はいいピッチングをしてくれた。２差？とにかく一戦一戦、勝つことしか考えていない」。新井も「もうトーナメントのつもりで、１試合１試合臨んでいます。とりあえず、あした（１１日）のゲームに備えて、いい準備をして、タイガースらしい戦いをしたい」。残り１３試合。阪神はＣＳ進出へ向け、ラストスパートを懸けていく。

虎２差！ＣＳ見えてきた　球児５位タイ１９３セーブ

スポニチアネックス10月11日(火)7時1分配信
虎２差！ＣＳ見えてきた　球児５位タイ１９３セーブ


　この男が最後にいる限り、どんな可能性も消えることはない。阪神は３位巨人との直接対決に先勝し、ゲーム差は２。最後を締めたのは藤川だ。９回、亀井からの攻撃を打者３人でキッチリ抑えた。

　今季３８セーブ目は自身通算１９３セーブ目。江夏（西武）に並ぶ歴代５位タイに浮上した。「江夏さんに怒られるので何も言わない」。そう言っておどけた守護神は「年を取ったみたいで嫌。常に新鮮な目で見られたいし、常に新鮮な気持ちでやりたい」と笑顔で話した。

　６回からの３イニングで計６点を奪って逆転勝利。７回にはプロ野球タイ記録の１イニング３犠打を決めるなど、球団タイ記録の１試合５犠打でコツコツと走者を進めて得点につなげた。「やっぱり小技が決まると流れが良くなる」と真弓監督。藤川も「タイガースの野球はしつこいぞ、というのを見せられた」と言った。どこまでもしつこく、最後まで巨人に食い下がる。