ヨーヨーみたいに、ポコポコに

土曜、日曜とログを休み、久しぶりに実家に帰ってました。
実家といっても約一時間の距離。
ただね、母親と向き合って時間を過ごすというのは
ボクの場合、ちょいとプレッシャーなんですね。


なので、近場なのに
縁遠くなってるのかも、
それにはちょっと申し訳ないとは思ってるけど
何か遠ざけてしまうな～。


何故、遠ざかるのか・・・。
それはもしや、
ボクの子供の頃からの
一番古い記憶と関係しているかも知れない


小学一年生まで、門真は石原町って町で育ちました。
環境は最高（苦笑）　いわゆる文化住宅で
うなぎの寝床みたいにまっすぐな部屋でした。
家に風呂はなく、銭湯に行かなきゃいけない


当然そんな環境だからトイレも汲み取りです。
隣は元ヤクザの大工さんで、
嫁に逃げられて子供を育ててるっていう家。
始終オヤッサンが怒鳴ってる声が聞こえてたｗ。


そんな劣悪とも思える環境で育ちました。
ただ、それが人間を逞しくもしてくれました。
で、一番古い子供のときの記憶。
ボクは階段の踊り場で向かいの棟を見てた。


そこには、向かいのおばちゃんの胸倉を掴んで
「おらっ！おまえこら！舐め取ったら承知せんぞ」
数名の警官に制止されているのにもかかわらず
最後には相手にケリを入れてる母親がいました。


向かいの光景を手すりにつかまりながら、
見てたんですが、その鮮烈なのが一番古い記憶です。
警官の制止を無視し、ケリをいれてるおかん。
だから、子供心に母親には勝てないな～って思ったｗ


ただ、子供の時は何で向かいのおばちゃんを
うちの母親が警官が止めてるのにシバイてたのか
それがわからんかった。で、大きくなって聞いてみた
なぁ、何で向かいのおばちゃん蹴ってたん？


ボクの記憶に驚いてたけど、母曰く、
その時、その文化住宅では空き巣が相次いでいた。
ま、環境はよくないけど、隣近所を信じてたんで
部屋の鍵なんて閉めへんかった。


空き巣被害に、扉は閉めて出てるようになるけど、
間隙縫って盗難がある、五分も経ってないのにってね
他のモンには目もくれず、財布だけなくなってる。
最初は、近所の悪ガキがやってると思われてた。


そんなこともあり、一時、すごく殺気立ってたそうです
お宅の悪ガキがやってるんちゃウかってね。
で、今後の対策を練ってる時に
盗難被害の話に加わってこないおばはんがおった。


で、怪しいと言いだしたんですわな、おかんが。
これは何かあると・・・。で、決め手となったのは母の人付き合い。
子供の頃から人のやりたがらない仕事をやってる人には
感謝してちゃんと頭を下げなさいと言われてた。


いわゆる“ぼっとん便所”なんで
汲み取り掃除の人とか来るんですわな。
お袋はそんな人に、お茶とか饅頭だしてた。
で、そんな人たちからの情報だった。


母が怪しいといってた、おばはんの家の
汲み取りがどうもスムーズにいかへん。
あれは、ちゃうもん掘り込んでるんやでって話になったそうです。
で、ある日出てきたんですわな～。


向かいの便器の汲み取りから
人様の家の財布が沢山。
で、警察に通報。警察が来る前に
逃げられたらあかんと、母はその人と話をして
引き伸ばしてたそうです。


で、警察着た時に、あんた、エエ加減にしいや～
こっちはわかっとんねんで、
で、シラをきる相手に、キレたおかんが
そのおばちゃんシバイてた訳ですわ。


警官が着て、ちょっとした捕り物ですよ。
やってない、やってないと言って逃げるおばはん。
住民をなだめながら、どうなんですかと追い詰める警官
で、逃げるおばハンをさらに追い詰めるおかあはん。


ボコボコでしたｗ、そのおばちゃん
わたしは二つ名で呼ばれた女や～
舐めとったらあかんで～って母がね
髪の毛掴んで振り回しとったモンな～


その様子はまるで、ヨーヨーみたいでしたわ
いやいや、ヨーヨーってクラッシクのヨーヨーマーじゃなく
ハイパーヨーヨーでもなく、ゴムの、釣る方のヨーヨーです。
で、人の頭を、髪の毛掴んでゴムのヨーヨーみたくしてた母。


それが子供の時の一番古い記憶なんですから
母に対して何か刷り込まれているのかもね（笑）
ま、何だかんだと心配してくれてますが、
母と息子ってコレぐらいの距離が良いのかなと・・・。


フライパンで殴られ、木刀でしばかれ、
上級生にいじめられた、と泣いて帰れば
ホウキを持たされ、一発シバイてくるまで帰ってくるな！
そんな、一年の時、半狂乱になって、四年生追い掛け回したな～