少年と老人

昨日、いつもより早い会社からの帰り道。
商店街の中を下を向き歩いている
ランドセルが不釣合いな大柄の小学生を見た。


右足の靴紐がほどけててるのに
お構いなしに歩いている
地面を見つめるその表情はもの凄く曇ってた。
いや、少し怒りを滲ませていた。


学校が面白くないんだろうか。
勉強が楽しくないんだろうか。
それとも虐められているんだろうか。


少年の横を通り過ぎる
その瞬間にいろんな考えが脳裏をかすめた


そして、ボクが子供の頃ならどうだったろうって考えた


そんな顔して家の近くまで帰ってきたら
近所のおばちゃんなり、
丸っきり知らんおじいちゃんなりが
「どないしたんや」って声掛けてくれた。

「男やろ、何ぞ悔しいことあってもそんな顔すんな」


なんだろ、町が子供を育ててた
っていうか
もっと、大人が子供に関心をもってた。


いじめで小学校は学級崩壊・・・。
そんなメールがフレンドさんからきた。



いろんな社会問題が山積みやけど、
通勤や帰路でうなだれるサラリーマンを
見てるかのような子供を増やす今の社会はどうなんだろ？


だから思うよね
世の中にステキなことをいっぱい増やせばいいのに



何をあんたバカみたいな子供みたいなこと言ってるのよ
そう思う人も、もちろんいるだろうけど、
ステキなことをもっと増やせば、
イヤなことも減っていって、
住みやすくなるって思いませんか？



マイナスの感情に捉われたら
その呪縛から開放される言葉あるそうです。



それが、
「じゃあ、どうしたいの？」と自分に問いかけること



やっぱり、あの少年には


「ボク、靴ひもほどけてるで」


そう気軽に声掛ける社会はステキですよね。



地図を持ってアレコレ探してる人に
お手伝いしましょうか？
そういえる社会。



テレもあるだろうけどね。



ちょっと前、電車に乗って通勤してた頃、
ある老人に席を譲ったことがある。
「いや～、今時あなたのような方もいるんですな～
ありがとう、ありがとう」って、大声で礼を言われて
メチャ恥ずかしかったけど、
良い事を普通に出来る社会っていうのは
ステキな社会だと思う。



キレル子も多いが
キレル老人も増えているという。


便利になっているようで
実は便利になってないからなのかな
今の社会って・・・。