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昨日の続きです。
2010年10月20日 00:01
●もう何も…考えたくないっ…
「本気にとっても、いいですか?」
耳元で聞こえた。ちょっと震えたような声。
…緊張?
私は顔を上げると間口さんの顔がすぐ近くにあった。
いいですよ、そんなこと言っていないのに
間口さんの形のよいふっくらした唇が私に近づいてきた。
間口さんの優しい唇の中から
ねっとりとした舌が私の口の中に侵入してくる。
とても。とても。あたたかく。湿っていて。
クチュ
絡んだ音がした。
こんな静かなところで響くこの音はとてもエロティックだ。
一度唇を離し、またキスをする。
それを何度も何度も繰り返し、間口さんは私の胸元に手を伸ばしてきた。
間口さんの熱は私の秘部にあたり、とてもくすぐったい。
優しく。優しく。ブラウスのボタンをすべて外し。
人差し指と中指がツーっと胸元をすべる。
また身体に電気が走る。更に身体をなでて。
もう身体が言うことをきいていないのではないかと思えるくらい。
「ああっ、や、あーっ、まぐ、ち、さっ…」
外に声が漏れているのではないかと思えるくらい。
もちろん間口さんが私に触れているからだけではない。
間口さんは耳元に口を近づけて
「椎名さん、とても、かわいいです」
「い、やぁ…あーっ、あぅ」
間口さんの声が一番しびれている。
間口さんはそれに気づいたのか、
耳元に口を近づけたままスカートをめくり、
パンティをするりと脱がす。
「椎名さん、すごくきれいなのが出ていますよ」
間口さんは私にそういってたっぷりと濡れそぼった秘部にそっと。それは触れたらすぐに壊れるようなものを触るように。
クチュン
「や、ああぁぁああーっ」
私はすっかり身体をのけぞってイッてしまった。
なに、もう何も…考えたくないっ
私がそうなっているのに間口さんは
すっかり意地悪そうな表情をしてまた耳元で言う。
「椎名さん、すごいです。
とてもきれいで、かわいい。もう私はがまんできません」
間口さんは私に優しく優しくキスをしながらカチャカチャしていた。
あ、もしかして出るのかな。
そんなことを思っていると間口さんの熱が
私のとても濡れて熱くなったところに触れた。
私のそこはもう何が触れても気持ちいいけど、
間口さんの熱が一番気持ちいい。
またキスをした。舌が絡んでできた熱は全身がとろけそうだ。
いや、もっととけてなくなってしまうかと思えた。
キスをしながら間口さんの熱が私にだんだん侵入してくる。
「しい、な、さん。すごい、です。
椎名さんの、中、とけそう、ですっ」
「あ、ああ…あっ、あーーっ、
熱いっ、あつ、いぃっ、ま、ぐちさ、ぁん」
またイッてしまった。入っただけなのに。
耳元でそんな切ないことを言われればもう電気が走るどころの話ではない。
「ま、ぐちさぁん、まぐちさ、ぁんっ」
私の声が切なそうに聞こえたのか、
間口さんは少しづつ侵入した私の中を動き始める。
その熱が出たり入ったり。たまに入り口でつっかかったり。
と思えば奥まで優しく。力強く入ってきたり。
間口さんはその間にもキスをした。何度も。何度も。
そんな。何度目かのキスで。私の記憶が途切れた。
目が覚めると私は裸にひざかけがかけられていた。
背もたれなしのベンチを2つ並べたのが
ベッドのようになっていたけど寝心地は少々悪い。
ふと顔を上げると目の前に椅子に座った間口さんがいた。
私が起きたことに気づくと、
あのふわりとした笑いをして私の頭を優しくなでた。
「あの、間口さん」
「はい、どうしましたか」
ああ、駄目だ。声がきれい。顔がきれい。とても。とても。
「好きです」
こんな、格好で言うことじゃないなぁ。言ってから思ってしまった。
間口さんはなでるのをやめ、今度は手を握った。
「では椎名さん。私もあなたが好きです」
「えー、本当ですか?」
困った笑い方をして手を握りながら
「実は椎名さんの履歴書を見て一目ぼれしたんです。
他の部署に持っていかないように必死でした。
本当に、かわいいと思ったんです」
間口さんは少し照れながら話してくれた。
「あー、じゃあ私も一目ぼれです。間口さんの声がとてもきれいで」
「知ってますよ」
え、私は思わず声を上げてしまった。知られていたなんて思わない。
「だからわざと耳元で話しかけたりしてしまいました。すみません。火をつけて」
「うわ、以外に策士ですね」
「そんなことないですよ。椎名さんをずっと見ていたからこその策です」
この。優しくて。声がきれいで。顔もきれいで。
でもちょっと意地悪な間口さん。
もっと。もっと。彼を感じていたい。
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