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【魔法少女っ】45-4、「おめでとう」?

2011年11月23日 07:51

お嬢様
食事の席で、ふと立ち上がったサラ。
「どうかした?ですわ」
「明日、病院に行きます」
「サラ、具合がわるいのですか?」
「違います。…脚の件で医師から話があるという事です」
どくん、と千歳の胸が鳴った。恐れていたものが来たような感覚だ。
「いや、お嬢様が哀しむような発表ではありませんよ」
ある程度知ってるのか、サラは弁解する。それがかえって事態を浮き彫りに示しているのだ。
「哀しむ結果でない朗報」だからこそ、千歳は悩むのだ。
こいつ、メイドとしても魔法騎士妖精としてもまだなっちゃいねえ、と思う千歳だった。

「おめでとう。完治です」
医師からの死刑宣告だ。
「しかし、わたくしは立てませんわ」
その答えを千歳は見当ついている。その言葉を千歳は恐れていたのだ。
「病気が治ってるのに病人してるの、馬っ鹿じゃねーの!?」
皆さんも一度はいや、多々経験があるはずだ。病気が治ったのに苦しみが残る。復讐を果たして事態は丸く収まったのに、問題が解決してない気がしてしょうがないとか。千歳の脚は治ったが、千歳は立ち上がって歩く事ができない。
物心ついた時から車椅子で暮らしていたのですから、立ち上がれないのは当然でしょう。つまり、これからは歩くための訓練をしなければならないというわけです」
リハビリとは事情が異なる。
リハビリは元々あった能力を取り戻す感じだが、千歳のはその元々がない。一からの模索なのだ。
しかし、責められたわけでないから、千歳はひと安心した。
「まだ、これからですね、お嬢様
少し微笑んだ感じのサラだった。

ずぎゃあああん 
なんか物音がした。
お嬢様。敵ですよ」
どうやら病院内でネガイナーが発生したらしい。それを察知するサラ。

整形外科
「娘に出来て、俺にできないわけがないのじゃあ!」
勝ち誇るチャウシェシュク。
その後ろには5人の女性
しかし、そのバストサイズがどれも不自然だった。
そしてなんだかコスチュームが「悪の少女戦士」な感じだ。
この五人は人間を素体にしたネガイナーだった。

続く!

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