- 名前
- たかふみ25
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- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】44-3、ブッチホン
2011年11月17日 07:58
「お前たちに声援を送る者は誰もいないではないか!」
小春のホームアウェイ宣言に反論する鎧。
ネガイナー及びネオバビロニアの襲来はいつも突然で、サッカーやバレーの試合のように予め決められたスケジュールなど存在してない。
だから、街の人々が全力でスターライトを応援するのはほとんどないだろう。
「声援は充分でなくても!」
「それが諦める理由にはならないですっ」
茜の剣撃と、小春の打撃に翻弄される鎧。
「滅殺爆怨波」
「腕はもうないですっ」
「んな……」
茜の剣が鎧の腕を熔断したのだ。
「茜、とどめだよっ」
地上に舞い降りて、小春が手をさしのべる。
「オッケーですっ」
茜がその手を掴む。指先が絡まるようにして繋がる手。
「合体魔法ですの?」
「今のふたりならば、負担なく何度も撃てるでしょうね」
サラが分析する。千歳同様、そのチカラを欲しいなと思っているようだ。
「松並先生の鎧っ!」
「その悪しき願いから、あなたを解き放つ、ですっ!」
「エイミーブリザード!」
「ジョセフィンファイアー!」
このフォームで高められた、攻撃魔法が繋がる手で合わさる。
それは単なる攻撃魔法ではなくて。
「合体魔法っ!ヒーリング・メガブラストっ」
ちゅどどどーん!キラキラりん!
「ぐあああ……!お嬢~!」
鎧は松並先生を想いながら、浄化されていった。
合体魔法の効果は他のネガイナーにも及んだ。元々強くないネガイナーのため、ほとんどが浄化された。運良くも?免れたネガイナーはカードとなって何処へと去っていった。
「これが松並先生の鎧の正体」
組み立て済みのキャラクタープラモデル。ところどころが破損したりしてるが、それを補修した跡や、身近なものを使って改修しているものだった。
がちゃがちゃと組み替えてみると、亀のような形になった。
「これは松並先生に返そう」
「それにしても。すごいクポー」
パワーアップしたふたりを見て、クポーが拍手した。妖精のからだなので、ひとの拍手のようなサウンドにはならないが。
「わたしだけのチカラじゃないですっ」
茜は琴を見て言った。
「あらあら、嬉しいわぁ。茜ちゃん。わたしのオマージュをしてくれたのよね」
「あ、あの。勝手にシンフォニースォードって言ってしまいましたですっ」
ちなみに琴が使ってた鎌の名はチョコレートバターサイズである。
「いいのよいいのよ~♪なんか繋がれた感じ!」
「ぴよぴよぷー!」
なんか拗ねるアドルフさん。
「あらあら。人間語でお願いなのよ~」
「てめえこそ、とっととチカラ取り戻しやがれ、と言ってるわ」
麻衣子が通訳する。
喧嘩もいちいちめんどくさい。
続く!
このデジログへのコメント
せっかくのパワーアップ回なのにコメントなし。寂しいっすよ。
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