- 名前
- たかふみ25
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- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】42-3、オールコット不要
2011年11月07日 17:19
「お嬢様。お持ちしました」
サラはパジャマを6着用意したが、ひとつ剰った。
麻衣子の分を算段に入れてたようだ。
「ありがとう。サラもちょっと参加するですわ」
「いえいえ。わたくしは遠慮申し上げます。若い者同士でどうぞ」
「此花さん」
琴がサラの苗字を呼んだ。引き留めるつもりだ。ビクッとするサラ。
「これはパジャマパーティに名を借りた作戦会議よ~」
「え?パジャマパーティですっ」
「ズコー」
茜の言葉に小春以外のみんながずっこける。
「お葬式疲れに、いきなり仕事の話をする外道な事はしないですっ」
「いや、お葬式に結構式ケーキを持ち込むような外道さがあるよっ」
「あははは、そうかな」
いっぺんしんだかずねが笑う。
「とりあえずここに座れ、ですわ」
千歳が自らの横を指す。
サラが座ると、机上にある宝石箱に気が付いた。
「これは何ですか?」
「ズコー」
今度はサラ以外がずっこけた。
「妖精なのに知らないんかい!」
なんでやねんなポーズの小春。
「知らないですよ」
表情を見る限り、サラが嘘をついているようには見えない。誰だサラって名前は信用できないって言ってるやからは。
「きっと、クポーの国のお宝なんだよですっ」
「聖杯とも違うみたいですわね」
「じゃあ、明日返してくるよ」
「あらあら。要らないの~?」
琴が小春に尋ねる。勝負の景品が要らないのなら、この勝負の意義はなんだったんだよ、と思っているようだ。
「使い方判んないけど、本来の持ち主ならば、本来の使い方にいち早く気付くと思うんだ」
「あらあら。正論ね~」
しゅんとなる琴。
「まあまあ。みんなご飯できたです~。今夜はすき焼きです~」
茜父がデカイ鍋を持って現れた。大人数に対処してメニューを変更したようだ。なんだかすまね。
「作者が謝るこたないです~」
「母さん呼んで来るね」
「それでは皆さん、ごきげんよう」
席を立とうとするサラ。しかし、遅かった!
「あー!バカサラだ!今日はサラがいるから酒が飲めるぞ~!」
小春の母、春夏(はるか)に捕まるのだった。
結局、すき焼きを肴とした二大酒豪バトルになり、作戦会議はまとまりつかなかった。
ひとつだけでた結論。「オールコット要らね」
ちゃんちゃん。
続く!
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