- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】44-4、ばかは風邪予防策
2011年11月18日 22:11
「あっ」
麻衣子がすっとんきょうな声を上げた。
「どうしたんです?」
「こうしちゃいられない。じゃあね~!」
公園から猛ダッシュで去る麻衣子。
「誰か連れがいたのでしょうか」
と、サラ。
「あ。めっけた」
「お姉さん」
街に戻りネロを見つけて安堵する麻衣子。
「余は大丈夫だけど、却ってお姉さんの方が心配だったよ。怪物だらけだったし」
「こう見えても、わたし、強いのよ!」
「見た目通り、強いんだね」
からかうネロ。
「強そうな外見かな?」
「うん。なんだか凛々しいよ。憧れられる感じかな」
「ばかね」
談笑してると、野太い声が響いてきた。
「ぼっちゃま~!」
「パトラッシュ」
「やっと、お連れ様がいらしたようね」
「いや、余でなくパトラッシュ…執事だよ、が迷子だったんだ」
「申し訳ございません。美味しい匂いに釣られてついつい」
「なんにせよ、良かったわ。お連れ様も無事だったようで」
麻衣子は執事を怪しむ気配をしなかった。
「お手数おかけしました。御礼にこれをどうぞ」
執事はハナクソを出した。良く見るとハナクソサイズの黒真珠だった。
「使い途不明だけど、いただくわ。もう道にはぐれちゃダメよ」
「ありがとう、お姉さん」
麻衣子が立ち去る。一期一会だ。もう逢う機会もないだろう。麻衣子は振り返りもしない。
「それにしても」
パトラッシュは切り出す。
「陛下、御覧になられましたか?」
「もちろんだよ」
「あのチカラ。聖杯伝説には及ばないものの、なかなかの興味深い強さを示しております」
「数値なんてどうでも良い。余は思う。あれは美しい。余はあれが欲しい。余の理想のために」
「スターリンにお願いしておきましょう。魔法騎士が発動した、あのチカラを手に入れろと」
「この世界には大いなる価値があるというわけだね」
続く!
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