- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】43-4、猫遣女と狗執男
2011年11月13日 03:41
「挑戦者求む!」
そんな貼り紙のある食堂。
その中で挑戦者となるパトラッシュ。
デカモリメニュー、制限時間内に食べれたらタダ、あるいは賞金というヤツだ。
食堂の店主はほくそえんだ。
ガタイの良い男はいかにも大食いそうだが、最も大食いには的さない体質なのだ。つまり、ガタイの良い男はデカモリメニューにとっては絶好の鴨なのである。
しかし、
「たのもー」
挑戦者がまたひとり。
店主は戦慄した。ガタイの良い男とは対称的に、スレンダーな、美しい(語弊があるが、飽くまで食堂世界での目での事)女性がデカモリを挑戦した。
これはヤバイ。視聴者も見たことあるだろう。大食いの勝者はほとんどがスレンダーであることを。からだの消化機能が異常で栄養素を取り込みづらく、太りにくい体質だと言う事を。
どどーん
巨大などんぶりが姿を現した。
どんぶりではなく皿であるが、それがどんぶりに見えてしまう程のご飯。その上に積まれた唐揚げと焼肉と天婦羅と……。
「制限時間は20分。頑張るこった」
カラ。
「な、ななな」
ふたりとも間食。もちろん、こめつぶひとつ残らず。
「ばかな……」
「おかわり~」
「見た目通りですね」
「そっちこそ。なかなかの食いっぷりだな」
「食費がかかってますからね。これでしばらくはお腹が持ちます」
「生活か。それは納得だ。店主、おかわりだ。今度は金を出す。この国の味を味あわせてもらう」
パトラッシュは野太い声で告げる。
「ひぃっ」
「外国の方ですか。観光ですか」
「ああ。パトラッシュだ。そちらこそやんごとないように見えるが」
「此花ささら、です。しがないメイドさんですよ」
「誰かに仕えてるわけか。実は俺もだ。主がアレだとなかなか大変な稼業だ」
再び机上に置かれたデカモリを、今度は具材ひとつひとつ味わうパトラッシュ。まるで犬のように嬉しそうに食べる。
「うまいぞ~」
「執事とメイド。奇妙な取り合わせですね。さて、そろそろお嬢様と合流しなくてはならぬお時間故、名残惜しいがここで失礼致します」
恭しく頭を下げるサラ。
「また逢えると良いな!皿やしき」
そんな名前ではないが、突っ込みを入れずに、ふたりは別れた。
後に再会するのは戦場というさだめだ。
「……闘いの匂いがするな。スターリンのヤツ、元気で頑張ってるみたいだな」
ゆっくりと食事するパトラッシュだった。
てか、主を置いてきぼりにしてるぞ。
続く!
このデジログへのコメント
あるフレンドさんから無視されて、めっちゃつらいたかふみです。ちょっと体調とかアレでリアルタイムにログ見れなかったくらいで嫌うなよ(泣き
てか、ひとを嫌うきっかけってそういう些細な事なんだよね。はっきり言って損な機能だと思う
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