ダルたたいて再浮上・・・・？！

虎・ブラゼル６戦連続Ｈ！ダルも撃ってや！

サンケイスポーツ6月1日(水)7時51分配信
　（交流戦、日本ハム５－０阪神、１回戦、日本ハム１勝、３１日、札幌ドーム）北の大地に響いた虎党の深いため息に心が痛んだ。ネクストバッターズサークルで敗戦を見届けたブラゼルは、唇をかんで反攻を誓った。

　「自分としては、いい状態を続けてやっていくだけだよ」

　ふがいない戦いぶりの中でひとり気を吐いた。二回一死で先発・ウルフの１４８キロを強振。ボテボテのゴロが三塁線に転がると、巨体を揺らす全力疾走で三塁内野安打にした。五回は先頭でカットボールを捕らえ、右中間を破る二塁打。チーム唯一の長打＆マルチ安打で、数少ない見せ場を作った。これで今季最長タイの６試合連続安打。打率・２４２、４本塁打、１３打点はまだまだ物足りないが、交流戦では同・３３３（３０打数１０安打）、１本塁打、２打点と上り調子だ。

　早くも今季５度目の完封負けと相変わらず低調な打撃陣にあって、Ｂ砲が頼みの綱だ。１日の相手先発は、球界を代表する豪腕のダルビッシュ。交流戦で１試合平均１・６得点の猛虎打線とは対照的に、絶対的エースは破竹の６連勝で２６回連続無失点中と絶好調。あまりに分が悪すぎる戦いだ。通算成績でも１勝４敗とチャンスは多くないだけに、一発のあるＢ砲に期待がかかる。対ダルビッシュは通算１５打数無安打も、もうデータ云々はいってられない。

　和田打撃コーチは「二塁までは走者がいくんだけど、そこから焦って全部打ちにいってしまっている。走者がいないときにできて、得点圏でできないというのが続いている」と貧打の課題を指摘。連敗を止めた５月２９日の楽天戦（Ｋスタ宮城）も、金本の逆転弾で制した。一発頼みの今こそ、助っ人長距離砲としての真価が問われる。

　「持っているものを出していくしかない」

　自らに課されたミッションを確認するように、背番号「６７」は言葉に力に込めた。持ち前の長打力でダルを撃破し、６月反攻の号砲を鳴らしてみせる。

最終更新:6月1日(水)7時51分

サンケイスポーツ