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交流戦連勝で締めよう!
2011年06月18日 07:59
阪神・球児激白「逆転優勝まだ間に合う」
サンケイスポーツ 6月18日(土)7時51分配信
勝負はこれから!! 阪神・藤川球児投手(30)が17日、甲子園での全体練習後に胸中を激白。借金「7」と出遅れているペナントレースだが、「まだ間に合う」と逆転Vを予告した。首位には6・5ゲーム差。尊敬する中日・岩瀬仁紀投手(36)のプロ野球新記録の287セーブ達成に刺激を受けた背番号「22」が決意表明だ。
逆襲はこれからだ。投手陣の代表として、チームの顔として。守護神・藤川が、反攻ののろしを上げた。
「夏以降はそんなに先発投手に頼れなくなるから。リリーフはチームを勝たせることはできないけど試合は作れる。そうやって6連戦の週の半分くらいを拾っていい形で継投していければ(優勝争いは)まだ間に合う」
先発が粘って救援が守りきる。最近3カードを5勝1敗のチームは、理想の戦いができはじめた。「少し(いい)ね」。笑いながら、上昇傾向を認めた投手陣のリーダーは自ら交流戦後の戦いについて激白した。
「いまなら僕と、小林宏さんと榎田。そこにもう1、2枚(加われば)。久保田や福原さん、渡辺もいるしね」
同僚の名を1人1人挙げて奮起を約束。先頭に立つのはもちろん背番号22だ。前日16日には、ストッパーとして尊敬する中日・岩瀬がプロ野球新記録の287セーブを達成。心から祝福する一方で、球界の先輩の偉業を自身への刺激に変えた。
「すばらしいですね。現役で尊敬できる投手のトップにいる1人。同じ現役中に『がんばろう』と思わせてくれる人がいるのは、ラッキーなこと。クローザーは信用を失ったら使ってもらえなくなるから酷な仕事。その中で要求に応え続けるのはすごい。(岩瀬の記録を)目指すのは遠すぎるので、あまりそうは思わない。岩瀬さんのように同じ仕事を続ける忍耐力も自分にはない。できるところまでやって、納得してもらえるなら続けるだけ。(抑えに)こだわりは全くないし、打者でもいいですよ(笑)」
熱を帯びた言葉は、自然と現在の自分自身に移った。そこに衝撃的な事実が隠されていた。
「いまは自分に制限をかけている。早く制限を取ってビシッと投げたいなとは思うけど、いまは1勝、1敗が大きく左右するときだから。抑えることを優先している」
理想の投球像はあるが、封印中。仲間がつないだバトンを死守するのが使命だ。チーム状況を考えると、失敗は許されない。事実、最近は直球のほとんどが140キロ台。効果的に変化球を混ぜて打者を打ち取る投球が目立つが、理由があった。
「力を抑えて全球種をバランスよく打者に見せている。150キロを超える球を投げようと思ったら、いつでも投げれますけどね」
全力でどれだけいい球を投げるかよりも、どれだけ打者が打ちにくいか。直球と変化球が最も生きる分岐点を探しながら、全球種の力加減を調整しているという。
「自分の向上のためには、早く制限を解除していった方がいいかもしれないけど、このままで30代はいくというのも考えてはいる。でも、いまは自分なりに抑えている」
将来を見据えながら、最優先は勝利だ。交流戦も18日からの楽天戦(甲子園)で終了。
「あと2試合できることをやって、いい戦い方をしたい。Bクラスでやっているから、Aクラスでやっている岩瀬さんの方がしんどいはず。早くAクラスに上がって、同じ土俵で話ができたらいい。今はBクラス、相談することもないくらいだから」
自身に課した決意は、チームの最重要課題だ。最強守護神を後ろ盾に、猛虎が大反攻に出る。
最終更新:6月18日(土)7時51分
サンケイスポーツ
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