神様が二人！！

金本切り札や！阪神“ダブル神様”で逆襲

サンケイスポーツ6月21日(火)10時10分配信
金本切り札や！阪神“ダブル神様”で逆襲
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代打の切り札としてチャンスに備える可能性が高まった金本（写真：サンケイスポーツ）
　アニキが切り札！！　右足甲に受けた自打球の影響で４戦連続欠場中の阪神・金本知憲外野手（４３）がリーグ戦再開となる２４日の巨人戦（甲子園）から代打として起用される可能性が２０日、高まった。桧山進次郎外野手（４１）との“ダブル神様”で大逆襲に出る。　


　借金「７」から巻き返しへ。ＤＨがないセ・リーグに戻り、チームのカギを握るのは、金本であることは間違いない。２４日、巨人を甲子園に迎え再開するリーグ戦では、まずは『切り札』として起用される可能性が高まった。

　左翼のスタメン方針を問われた真弓監督は「調子のいい選手を使う？　見といて、見といて」とだけ話し、明言は避けた。右足甲に当てた自打球の影響で、甲子園の交流戦ラスト４戦を欠場した主砲。リーグ戦と同じくＤＨのないこの４試合、「２番・中堅」に平野、「６番・二塁」に関本で戦い、３勝１敗。日本ハムの武田勝、ダルビッシュ相手に２連勝し、前日１９日の楽天戦では交流戦最多の７得点をあげた。

　木戸ヘッドは「スタメンで出ているのがベストだけど」と話したが、チーム関係者が「金本がスタメンで出る場合は、中堅は俊介か柴田になるだろう」と指摘した。本職ではない平野が中堅を守っている時に、右肩痛を抱える金本が左翼に入れば、ディフェンス面に不安が出る。金本が左翼で出場すれば、中堅に俊介か柴田が入るため、平野が二塁に戻り、その結果、打撃好調の関本が押し出されてしまう。関本はスタメン７戦連続安打と機能しており、現状の形を優先させるため、鉄人はベンチスタートになりそうだ。

　金本が先発を外れると、おのずと持ち場は代打になる。今季、打率・２０１、３本塁打、１０打点とスタメンで結果を出せていない金本だが、１打席の集中力は健在。守備の負担が消え、好調な桧山とのダブル切り札が実現すれば、中盤からの早仕掛けや、終盤の代打攻勢が可能。和田打撃コーチは「打線？　セを相手に新たに考えていく。（２１日からの）練習で決めていくよ。打つことだけでは（スタメンを）考えられないんで、守備のコーチとも相談していきます」と守備との兼ね合いを強調した。

　今季の代打起用は４月１５日の中日戦（ナゴヤＤ）の一度だけ。俊介の二盗失敗で打席が完了せず、連続試合出場記録が途切れた因縁の一戦だ。ひと振りに集中すれば、本来の勝負強さを取り戻す可能性もある。

　チームはこの日、完全休養日。２１日から全体練習を再開する。１６日の株主総会で株主から“ダメ出し”を受けるなど苦しい立場の金本だが、窮地に強い男がこのまま黙っているはずがない。