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3連勝やぁ~、能見完封・マートン3割
2011年06月12日 08:31
今季初3割だ!昨年の虎マートンに戻った
サンケイスポーツ6月12日(日)7時51分配信
今季初3割だ!昨年の虎マートンに戻った
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一回、先頭打者アーチを放ったマートン(写真:サンケイスポーツ)
(交流戦、西武0-4阪神、3回戦、阪神2勝1敗、11日、西武ドーム)また打った。マートンの先頭打者弾で始まった連勝が、またもマートンの一発で3に伸びた。一回。プレーボールから1分。石井一の140キロをとらえた豪弾が、左中間席へ消えた。
「何とか能見を援護してあげたかったから、よかった。イメージ通りのスイングが出来たよ」
M砲が打てば無敗の5号ソロで、一気に流れを引き寄せると、七回だ。二死二塁から、平野の142キロを逆らわず右中間へ。ダメ押しの適時二塁打で、試合を決めた。
5戦連続マルチ&今季6度目の猛打賞。ここ5試合は22打数13安打の乱れ打ち。13安打のうち9本がセンターから右というのも好調さを物語るデータだ。シーズン214安打の日本記録保持者が、今季初の打率3割超え(・305)で、“定位置”のセ最多安打(57安打)に躍り出た。
「そんな悪いわけじゃなかったけれど、どうしても昨年と比べてしまうから。でも去年のマートンに戻ったね」とうなずいたのは和田打撃コーチだ。昨年から進化を目指し、今年はキャンプから大きく左足を上げ、ボールを遠くに飛ばす打法を習得しようとしたが、ここにきて昨年の打撃スタイルに戻した。同コーチは「足の調整を投手によって出来るようになり、どの投手にもタイミングが取れている」と解説。まさに完全復活だ。
「開幕から31打席目までは4安打しか打てず、良くなかったが、それ以降は自分の形でいい感じで打てている」とM砲。「それにチームがいい状態だといい感じで打席に入れる。チーム状態が悪いと、持っている力以上のものを出そうとしてしまうからね」と笑顔で“謙遜”したが、打線を今季初の3戦連続2けた安打へと導いたのは間違いなくマートンの力だ。
通算5本目の先頭弾は虎助っ人史上最多。そんな男にとって1番打者の仕事とは? マートンは『セット・ザ・トーン』と表現する。つまり、作曲や編曲。1つの曲を作り出すように、自分が試合の流れを生む-。両親が教師という男らしく洗練された表現に、猛虎の1番を担うプライドが、込められていた。
「どんな形であれ先に点を取るとチームが勢いづくし、試合を優位に運べるからね」。力強く話すとバスへ乗り込んだ。ようやく目覚めた虎。その先頭に、甦ったマートンが立つ。
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