鳥谷～！

赤星「後継指名」鳥谷リーダーシップ“虎んとイカン”
夕刊フジ - 2008/11/14 17:00
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　２軍＆若手主体の阪神の秋季キャンプだったはずだが、もっともハッスルしていたのは、志願参加した鳥谷敬内野手（２７）では…とコーチ陣も驚く。高知・安芸市営球場の室内練習場にあるトレーニング室では若手を相手に“筋トレ道場”を開講。ニューリーダーとしての自覚もでてきたようだ。

　１３日からの最終クール（１６日打ち上げ）を残して帰阪した鳥谷は「バットを振った分、しんどかった。これから疲れを取って、年が明けてからまたしっかりやっていければと思います」とクールに振り返った。

　今回のキャンプでは自分のレベルアップだけでなく、若手ナインにゲキを飛ばすシーンも。日が暮れてからは、通称「安芸ドーム」と呼ばれる室内練習場内のトレーニング室にこもって若手とともに日課となっている筋トレに打ち込んでいた。

　「ウエートトレーニングをするときの鳥谷さんは厳しいですよ。ボクがキツくなって負荷を軽くしようとしたら、『お前、そんなんじゃダメだぞ』と言って許してくれず、逆に余計に重いウエートを挙げさせられてました。鳥谷さんの目が光っている中で手抜きができないんです」と若手野手の１人は鳥谷の“鬼コーチ ”ぶりを証言。

　鳴り物入りでの阪神入団からはや５年。２７歳となり、チームでも中心を担う年代に差しかかってきた。今年も全試合に出場して阪神の遊撃手として最多の８０打点をマークするなど、着実にキャリアアップ中。

　だが、１軍のレギュラー野手は、４０歳の金本を筆頭に自分よりも年上がほとんどだから、どうしても遠慮しがち。先輩からは「そろそろリーダーシップもとれるようになってほしい」と注文もつけられていた。

　その１人で、３年にわたって阪神の選手会長を務める赤星憲広外野手（３２）は自分の後継者に鳥谷を指名した。

　「トリ（鳥谷）に選手会長を引き継いでもらいたい。今年、内野でマウンドの投手に声をかけに行っていたのは新井だった。トリにも真っ先にそうできるようになってほしい。普段から『グラウンドでみんなを引っ張る意識を持て』と言っているんですよ」

　真弓阪神のテーマは「世代交代」。いつまでも金本、下柳、矢野のアラフォー・トリオに頼っているようではＶ奪回なんて無理。

　真弓監督も「鳥谷はもう若手ではない。いろんな意味で、もうワンランク高いものを求めているからね」とプレッシャーをかけまくる。

　果たして、若手にみせたパフォーマンスを金本らベテランの前でも出せるか。