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番長!
2008年11月22日 08:34
清原氏、“虎に行け”FA三浦にエール
サンケイスポーツ - 2008/11/22 8:01
三浦よ、虎で花道を飾れ! 今季限りで現役を引退した元オリックス・清原和博氏(41)が21日、東京都内で開催されたプロ野球コンベンションに出席。横浜をフリーエージェント(FA)宣言した三浦大輔投手(34)に阪神入りの勧めだ。元祖番長からハマの番長へ。熱いメッセージで背中を押した。
他人事とは思えない。ともに関西に生まれ育ち、『番長』の愛称で親しまれた。しかもFA宣言して悩んでいる。だからこそ、熱いメッセージを送った。
「僕もFAのときは悩んだけど、『やっぱり関西で、地元でやりたい』と、そういう気持ちになるんとちゃうかな。親戚も多いだろうし、最後は地元でね。彼、学校はどこ? 高田商か。ああ、それで阪神なんか」
パ・リーグ功労賞の表彰式に出席した清原氏が現役引退以来、久々に公の場に姿を現した。遠い目で、自身の現役時代を重ねた。そして勧めた。三浦よ、故郷で燃え尽きるのが一番や! と…。
自身も1996年オフにFA宣言。少年時代からファンだった巨人に行くか、故郷を地元とする阪神に行くかで悩んだ。吉田義男監督(当時)から、「縦じまを横じまに変えてでも」と口説かれたが、夢を追って巨人へ移籍した。
苦難の時期を過ごし、大阪・岸和田市出身の清原氏が最後に骨を埋める場所に選んだのは、やはり地元関西のオリックスだった。左ひざの故障で成績は残せなかったが、ファンの温かい拍手に送られて現役を終えた。波乱の野球人生をおくった男のひと言ひと言が重かった。
「『(FAは)残るも険し、行くも険し。答えは1つ』。横浜に残っても、タイガースに行っても、成績を残さないと。プロの世界なのでね」
移籍、残留。どちらを選んでも待っているのは結果を出すのみ、というイバラの道。実際、巨人時代には清原氏も激しいバッシングを受けた。熱烈ラブコールを受けながら迷いに迷う三浦の心中は、察することができる。宣言した選手が背負う宿命は理解している。
奈良・橿原市出身の三浦も12月25日には35歳。今回、選択するチームが確実に最後となる。骨をうずめる場所ならなおさら…。故郷の関西、そして、チーム構成上も働きやすい環境の阪神を選んでほしい。これが清原の考えだ。
「(横浜では)年の近い選手が少なかったと思うけど、(阪神は)金本ちゃんもいるし下柳、矢野もおるしね。あと、泣いたら格好悪いね。『広島カープが好きだから』とかいって。番長らしく、いい決断をしてくれればと思う」
昨オフに広島を去る際、涙の会見をした新井を引き合いに出してハマの番長“らしい”移籍会見まで期待した。元祖番長の魂のこもった金言、ハマの番長にもきっとズシリと響くはずだ。
[ 2008/11/22 8:01 更新 ]
サンケイスポーツ
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