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新井始動

2008年11月14日 08:33

新井始動

キング奪回!阪神新井40発の腹筋作る
サンケイスポーツ - 2008/11/14 8:01
写真 広島に向かう新井
 4年ぶりの40発へ視界良好!! 阪神新井貴浩内野手(31)が13日、広島市内のトレーニングジムアスリート」で本格的に“始動”した。練習を見守った同ジム平岡洋二代表(54)は43本塁打キングに輝いた2005年の状態に戻れる-と明言。腰の不安もなく、今季は8本塁打に終わった男の完全復活に太鼓判を押した。

 “故郷”の出迎えを受けた。汗のニオイにトレーニング器具のきしむ音…。万全な状態での2009・2・1を目指し、新井が最終ステージに立った。

 「(腰の)違和感はない。腹筋を重点的しようと考えています。腰を安定させるために。腹筋を多くして、腹圧を高めて骨と内臓を支える」

 午後2時30分から約1時間。腰の負担を少なくするため、腹筋を意識しながら鍛えた。スクワットなどの本格的なトレーニングはできないが、それで十分。ジム平岡代表の表情が物語っていた。

 「抑えめにやっています。ずっとリハビリだったので。ただ筋力的には落ちていない。腰の不安もない。ただ一気に飛ばそうとするので、初めは抑えていかないと」

 ムチを入れるのではなく手綱を締める。それが順調な回復の証し。だから、自然とこう続けることができた。

 「本人が追い込めば(本塁打王を獲った)05年の状態になれる。今年の8本のようなことは絶対ない」

 今季の新井本塁打ルーキー時代の1999年(7本)以来の1けたで、わずか8(甲子園では3)。真弓監督が披露したチーム本塁打数83本からの倍増計画は若手の成長が必要だが、浜風を追い風にできる右打者の新井の爆発は不可欠な要素。広島工高時代からトレーニングを指導する恩師だからこそ見えるわけだ。

 43発でキングに輝いた2005年以来、4年ぶりの「40」。それは真弓構想にも合致する。秋季キャンプが行われている高知安芸で指揮官は「5番・新井」を示唆。3番で出塁に重きを置いた今季から適時打を求められる。すでに「新5番」は目標を定めていた。

 「(5番は)1、2年目にやったことはあったが、『とりあえず新井』みたいな感じだったので、全然違う気はする。3番は責任あるポジションだけど、5番はまだ責任があるポジション。もしそうなったら100打点は一つの目安。走者をかえす場面、決める場面が増える」

 万全な状態でキャンプインを迎えるために、今後は時間が許す限り、「アスリート」でイジメ抜く。このままなら、来年3月の第2回ワールドベースボールクラシックWBC)もOK。シーズンでは40発&100打点。それがV奪回への近道だ。

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