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早春の週末

2008年02月11日 08:53

早春の週末

昼を大分廻って目覚め外の陽射しを感じていたもののそのまま寝床で読みかけの本を読んで4時ごろまで過ごした。 朝の4時ごろに昨日の豚の水炊き、しゃぶしゃぶの残りに饂飩と飯を足して雑炊にして電子レンジで暖めビールで腹に収めてあったから空腹は感じなかったというわけだ。 だから夕食がその日第一食となるのだが生活時間がずれているだけで腹具合は別段どうということはない。 ただ、今日のような天気のいい日などには下に降りて裏庭に出ると日が翳り始めているという甚だ日光を無駄にしているような生活ではある。 起きるとすぐ夜だというようなスカンジナビアの春か秋の生活だ。 ここでも12月頃なら起き出したらもう暗い。

家の中には猫さえ外出、誰も居らず、それではさて、こんな天気のいい日曜の日暮れ前にはちょっと走ろうかと3ヶ月ぶりに公園を通る長いコースのジョギングをするべく支度をして玄関で靴を履いていると家人が戻ってきた。 朝早くから町のウォーキングクラブメンバーハーグの海岸、スヘーべニンゲンから25kmほど海岸線を、私が時々寿司教室の材料を買いにでかける港町、カットヴァイクまで歩いてそこからバスで帰ってきたのだという。 この3日ほど快晴が続いているのでメールで今日の日曜日にクラブメンバーが誘い合わせて8人ほどが集まり決行となった次第。

この年寄り達は、実際は海岸の少し砂丘を内側に入ったところの林や森、といった海岸に平行したベルト状の環境保護緑地をあるいたのだが海岸は多くの人で一杯で、すでにラジオでは12時には海岸に出かける人々の車の渋滞が各地で起こっており狭い海岸に通じる道で車が動くのには少なくとも半時間待たねばならないこと、着いたとしても駐車場がすでに満杯で交通整理の警官がその周りの住宅地域で違法駐車の車に切符を切るのに忙しく今日はハーグ市の財政に寄与する目出度い天気だとも冗談交じりにラジオのDJが伝えていた。

なるほどこのごろ夜更けに走る運河沿いの自転車道は家族連れ、乳母車をおす若い夫婦自転車サイクリングの若い者達、自転車を乗り始めたような4つ5つの子供を導く親、ジョギングの老若男女と忙しいことだ。 公園に入ると陽射しを受けてあちこちに日向ぼっこをする人々が見える。 虫が穴から地上に出て太陽の陽射しを受ける啓蟄が文字通りここで観られるのだ。 耳の中のプラグから聴こえるAmy Whinehouse; Back To Black を夜に聞くには分からなくもないが、こんな陽射しの中では少々場違いだなあと思いながら6km強をゆっくりと走ったのが戻ってみると40分でこの前よりは少し早くなっている。 意外なことだ。 早くも無いし前回よりも遅いかなとも思ったのだが昼間と夜には速度が違うのだろうか。 

脱いだスポーツ着を洗濯機に入れて動かし、シャワーを浴びれば夕食が出来ていた。 今日初めて口にするものがビールだったのだが、これはうちの中で最後の一本だった。 昨日の晩、先週17歳になった娘が誕生日の小さなパーティーをすると急遽宣言し、14,5人の男女若者が9時ごろから家にごそごそ集まってきた。 前もって知らされてあった家人は昼間に20人分ほどのケーキを買ってあったのだがあとは自分で采配してなんとかしたのだという。 親達は上に上がって居間とキッチンには立ち入り禁止だという。 家の中のワイン数本と買っておいた小瓶24本入り2ケースのビールが夜中1時に皆が町に繰り出す頃には私のための1本を残して全て空になっていた。 16,7では女の子ロゼ白ワインを飲むものの殆どがビールでありプレゼントにもらった色々な種類のビールも何本かは空になっていた。 オランダでは現在16歳から飲酒が認められているのだが急性アルコール中毒救急車で病院に運び込まれる12、13歳の子供たちがこの5年ほど急増しているので政府は18歳にその年齢を引き上げるような法令考慮していると聞くが、長く続いているこの16歳からの飲酒に直接の問題がないことから18歳といっても疑問視するのがほとんどで議会では上程されたとしても通過するものとは考えられていないようだ。昔と比べて喫煙の習慣がすたれてきているので家の中で喫煙するものは皆無であるものの裏庭で吹かすものも一人か二人ぐらいだったのだろうが吸殻がどこにも見えなかったから確認する手立ては無い。

テーブルにつき、咽喉の渇きを最後の一本のビールで潤し夕食を終えたときに洗濯機のスイッチが止まり洗い上がったジョギングエアーを干そうと引き出したときにちょっと重いものが引っかかってきた。 それはポケットに入れておいた携帯電話だったのだ。 微かなガリガリという引っかくような雑音がしてどのスイッチを押しても何の反応もない。 そしてそのうちこのガリガリも止んだ。 これは子供たちのプレゼントだったのだが僅か2ヶ月の命だった。 もともと携帯は嫌いで朝の目覚ましぐらいにしか使っていなかったから今のところ無くても不便はない。

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