- 名前
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- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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自転車のパンク、新ボーイフレンド、黄色いチューリップ
2008年02月14日 13:24
この4日ほど青空に光の晴天が続き、この時期、二月中旬には考えられないような花粉症の兆しもあったのだがスカンジナビア上空からの気圧配置が少しはまともな冬の空気を送ってくるのか昨日、今日は外を自転車で走るには手袋がいるようにもなっていたしそれも大気中の冷たい霧がそうさせていたのだ。
昨日の夕方後輪が平らになっていた自転車のタイヤ、チューブに穴を見つけようとして色々とやって見たのだが見つけられず口金が緩んでいたからかもしれないと楽観的にそのまま空気ポンプで一杯にしておいたものだが、やっぱりまたもや平らで今朝再度試みればそれは何かの尖ったものや釘などで穴が開いていたのではなく注入口の口金をチューブに貼り付けてある部分が剥がれてその隙間から空気が漏れているのをやっとこのこと張った水に沈めたチュ-プから泡が勢い良くでているのを見てウンザリしたけれど繕うことを2度ほどやって見たのだが駄目で、いよいよ観念して400mほど離れた自転車屋まで乗る分だけの空気を入れそこに持ち込んだ。 そのあと自分の仕事場に出かけなければならないのでそれまでに1時間ほどしかなかったのでその場では修理してもらえるとは思わなかったから自転車屋で今日の代用自転車を借りて修理の済んだものは仕事帰りに取りに来ることととして漕ぎ始めた。
代用自転車はオランダの「ばあさんの自転車」と呼ばれる旧式の婦人乗りでブレーキはハンドルにあるグリップではなくペダルを反対側に踏むことによってかける方式のものだ。 まあ別段驚くほどのことも無いのだがこの方式のものには久しく乗っていなかったから急停車するときには少々の戸惑いはあったもののなんとか修理の出来た自転車を5時を廻って引き取ることができた。 そのときチューブの品質不良化ともおもえるパンクに、大体何年ぐらいでこの手のタイヤ、チューブに劣化が起こるのか店の主人に聞いて見るとそれは年月ではなくどのくらいの距離を走ったかによるんだわ、との答え、丁度その日の朝、車の車検と何千キロごとかの整備のために自動車屋に点検の予約をいれていたからそれと比べてその理由は納得したものの、私の自転車には距離も速度も測るような計器はとりつけていないから4年ぐらいはほぼ毎日走っているものの距離には想像がつかなかった。
このタイヤの品質はそこそこのものだから、ま、3ー4000kmぐらいだろうかね、けどタイヤがフレームと接する近くに両側にひびが続いてはいってるだろ、これね、チューブに充分空気がはいっていないからなんだね、そこへかなりの負荷をかけるからこんなになるんだわ、ま、日頃からちゃんとチューブに空気入れてりゃもう少しもったかもしれないね、タイヤとチューブを新しいのに取り替えて、それに労賃、税金18.5%で、、、はい、38ユーロ(生活感では3500円ほどなのだが今は円は弱いから6000円ほど)、ま、そんなものだろうとうちに戻り夕食を待った。
息子の食事当番でインドネシア経由オランダ風チキンカレーの食卓に座ったのだがいつもより食器が一つ多い。 娘の17歳誕生パーティーには現れなかった新しいボーイフレンドの分だとのこと、家人にはそういうことは幾分か報告はあるもののこちらには伝わってこないからへえと興味があった。 2年ほど前に私がすこし仕事で関わったことのある若者だということを聞いていたのだけれど言われた名前に覚えがなかったからまあそれも顔を見れば分かるだろうとテーブルに着いた。
薄っすらと覚えのある顔だ。 もう2,3年前なのだろうがあまりはっきりとした記憶もなく当時は文学か言語を勉強している学生だと言っていたように記憶しているが今の態度とくらべると当時は少々自信のなさそうな態度で少々神経質さが窺えたような気がしたのだが今は医学部2年目の学生だそうだ。 ま、娘も医学、獣医学あたりに興味を持っていることもありそのような繋がりでどこかで知り合い今のようになったのだろう。 これで娘が我々にちゃんとボーイフレンドだと紹介したのは二人目になる。 去年の夏前頃にたち切れに成った第一号はスイス系オランダ人の青年でヨーロッパ宇宙機構の人工衛星をロシアから打ち上げるプロジェクトの実習生としてまだ20になっていなかったのにロシアに出張にいくのだとはしゃいでいたのだが幼い娘とメカオタクじみた二人に恋愛として向き合うにはちぐはぐなのではないかと感じたのが実際そうなって二人の関心も線香花火のように、大きくは打ち上がらないでそのまま消えたようだった。 さて、こんどはどうなることやら。
20に成る息子はこの半年以上ガールフレンドはいないようで興味は主にスポーツと勉強のようで女っけはない。 それまで家につれてきて食卓についたガールフレンドは3,4人いただろうか。 どれもいい娘達だったのだがそれぞれ互いの都合、気持ちの行き違い、期待のすれちがいなどもあったのだろう、そのままたちぎれになり、同じ町に住む彼女たちともたまには町で挨拶をするようなことはあっても家にはこなくなっているし、今のところ息子の電話の相手はほとんど男友達であることからこの次につれてくる娘からはそろそろ成熟に近づくような関係になるのかもしれないと想像する。
夕食後何やかや屋根裏部屋でするのに長らく放っておいた射撃の弾丸つくりも久しぶりに80発ほど作り、夜中に腹が減り何か食おうと下に降りて居間に入ると娘のボーイフレンドが家人のために持ってきていた黄色いチューリップの花束が二つの花瓶に分けて入れられておりその固い蕾を少しづつ開こうとしているように見えた。
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