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俺の24時間21

2008年03月28日 10:21

「お前が否定するのも無理はない。われわれの敵に関する情報をお前に見せよう。」
 俺は手元にパソコンを持ってこさせ、ハードディスクから、敵の結社について説明された映像データをレオノーラにみせた。彼女が簡単に信じないのはわかっていた。しかし、情報をインプットしてゆくことによって、彼女世界観化学変化をおこさせる時期が来ると俺は読んでいた。 
 むにゅはすこし嫉妬ぶかい。アミに対抗意識をもって、俺の通訳をつとめた。途中アミは席をはずそうかと申し出たが、彼女がレオノーラの意識をモニタリングする必要があったのでいてもらった。それがまたムニュの気にいらなかったらしい。ムニュにはアミの能力については話していない。アミの能力についてはカレンと俺以外にはもらさないことにした。アミを好奇の目から守るためである。
「これをみたあと、お前はなお信じられないというだろう。」

 最後の一言は心理的なテクニックである。レオノーラは俺の言葉を否定することで自己を保っている。だが、俺のこの言葉を否定するわけには行かない。肯定させる糸口をつかむ。

 人間の心理は複雑なようにみえて、機械的に反応する部分がある。一種の隠れた暗示、催眠テクニックで、肯定によって相手の肯定的意思を引きずり出すのだ。

 JCIAが用意した資料は非常によくできていて敵の組織についてのこれまでの戦略を説明している。論理的に筋道が通っているので記憶に残りやすい。

 レオノーラがPCに見入っている間、俺は事務所でMC女優との番組の打ち合わせをした。歴史を題材に漫才を交えながら番組をつくるというのだ。趣旨はわかるが、俺には似合わない。俺は影で動くはずだったが、まさか後日このMC女優にまんまと乗せられて漫才片棒を担ぐことになるとは思わなかった。

 ムニュの関わるアニメについても報告を受けた。クリエーターの二人が毎日ベッドで作品をつくっているというので、ムニュはいささかいらいらして、俺に絡み付いてくる。放っておいた俺が悪いのだ。

 レオノーラに見せているプレゼンは約2時間ある。その間に俺はムニュを屋上に連れ出し、水をためたタンクの陰に手をつかせ、尻を突き出させてスカートを捲り上げて、パンティをずりおろし、先ほどからいきり立った俺のものを彼女の芯に押し入れた。彼女も俺と会ってからずっと濡れたままだったらしい。このビルの屋上はあまり人が来ない。だが、奇妙な緊張感の中で、俺もムニュも興奮した。俺の脳裏にはアミの姿もよぎったが、ムニュの身体はそれをかき消すほど魅力的だった。俺は彼女の衣類を汚さぬよう気遣った。彼女は声に鳴らないような声を上げて何度も逝った。俺は三度達した。三度目には不用意にも中に出してしまった。彼女はあわてる風もなく、それを受け止めた。終わったあとも俺たちは深いキスをした。

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