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俺の24時間13

2008年03月16日 00:58

 カレンは絶叫を上げながら身体を動かした。俺は少々その声に驚きながら、カレンを攻めた。ほとんど失神状態になりながら何度も何度も逝った。こんなに感じられるのはある意味幸せなのかもしれない。だが、なにか取り残された気分になり、気持ちとしては少し萎えてしまった。やはりムニュが恋しい。彼女の日本的な気遣いは俺の気持ちを癒してくれる。

 俺は脱力で身動きできなくなったカレンをベッドにそのままにして、テロリストの動きを監視した。いかにしてここから日本に指令を出すか。CIAは彼女の連絡を集音マイクで盗聴して、分析を俺に送ってきた。彼女が電話で話していた謎めいた言葉の意味もぼんやり見えてきた。

 かつて日本ではある宗教団体化学兵器製造して散布し事件を起こしたことがあった。それを利用して日本にわざわざ宗教団体を作り、それを隠れ蓑にして新たな化学兵器開発するつもりらしい。彼女は自らの部下を日本に送り込み、某宗教団体の幹部にすえ、兵器の開発をやらせていたのだ。

 この作戦を潰すにはまず彼女を抑えること。それから現地の幹部を抑える必要がある。

 俺は日本のJCIAに連絡を送り、その宗教団体の幹部を抑え本国へ送還する指示をおくると同時に、彼女の部屋に飛び込んで彼女を腕ずくで押さえ込んだ。彼女軍隊で鍛えていたが、所詮俺の敵ではない。しかも腿に隠した武器は聞いている。

「悪いがその作戦は実行させるわけにはいかない。」

「誰だ、おまえは・・」

「名乗るわけにはいかない。だが顔を見ればわかるだろう日本人だ。」


 そのとき彼女が一瞬笑った。俺の頭の後ろから弾丸が発砲された。もう一人いたのだ。気がつかなかった。俺はカンで弾丸をよけ、床を転がりながら発砲した人物に近づいた。
「お前は・・」

CIAのジャックだった。
「悪いな。そういうことだ。」

俺は色んな人間に裏切られていたのでさして驚かなかった。むしろ隣の部屋に居る可憐が無事か心配だった。

俺はレオノーラの腿に刺さっていたナイフを男になげた。男はナイフをよけたがその拍子に俺は男の足元にからみつき、かにバサミという柔術の技で男の両膝を蹴った。男は絶叫をあげて倒れた。おれはブレイクダンスよろしく立ち上がって男の急所をけり、男を眠らせた。

 
 レオノーラは一瞬の隙をつき、部屋の外へようとした。そのときカレンが裸のまま飛び出してきてレオノーラの顔面に掌底で突きを入れた。

 おれはちょっとさっき取り残されたしかえしにいやみをいってやりたくなった。 「ほうやるじゃないか。セックス部隊にしては。」

 「あら、言ってくれるわねえ。じゃあもう少し訓練つづけなきゃ。」

 俺はレオノーラを相手にしなければならなかった。

「悪いがいまからレオノーラの尋問をしなけりゃならない。」

「あ~らごめんなさい。」

 俺はレオノーラを捕まえ、イスにくくりつけた。

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