- 名前
- コアラ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 56歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 悔いないように。楽しいひと時を過ごそう。生きていてよかったと思えるような瞬間を増やそう。
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俺の24時間11
2008年03月13日 22:54
それぞれが活動を続ける中、俺は再びおきそうになるテロ事件を防ぐためにアメリカに飛んだ。通常は日本国内でテロ犯罪を防止するのが俺の役目だが、今回アメリカに潜伏しているテロリストが日本を狙うという情報をつかんだのだ。俺は父親がアメリカ人であり日本の国籍を持つエージェントカレンを伴い、CIAのジャックレモン捜査官と会った。ジャックは筋肉質な身体をカレンに誇示するかのように上着を脱いで話し始めた。
「テロリストの名前は通称レオノーラ。B国の諜報員だった。ご存知のようにアメリカがB国を攻撃してからB国の軍部は解体したが、その残党は世界に散った。まるでがん細胞のようだ。」
「がん細胞に武器を与え続けたのはあんた達だろう。」おれは思わず皮肉を言った。カレンが俺の袖を引っ張った。
「まあ、それはそうだが・・それも北を牽制するためだったのさ。」つまり、アメリカは北の侵攻を食い止めるために大量の武器をB国に与え、軍事訓練を施したのだが、北の脅威がなくなると今度はB国が肥大化し始めて手に負えなくなり、最新兵器を使って攻撃を仕掛けたのだ。
「それよりも。レオノーラは女だ。鉄の女だ。」
「どこに居るのだ。」
「ニュヨークのハイリーゼントホテル313号室だ。」
「一人か?」
「そうだ。時々男と接触している。やるつもりか?」
「ああ。だがお前が考えている方法ではない。」
「お前のことは聞いている。しかし、あの女は不感症だといううわさだ。」
「そうか。ではすぐに乗り込む。」
俺はレオノーラの情報をあつめにかかり、カレンと作戦会議に入った。カレンとおれはハイリーゼントホテルの312号室に部屋を取った。
「不感症が聞いてあきれる。2日1度は男を連れ込んでやってるじゃないか。」
「仕事と感情を分離するためわざとやっているのでしょう。」
「なうほどそういうことか。きみもそういうことをやるのか?」
「わたしはわたしよ。」
俺とカレンはこの仕事ではじめて知り合った。カレンは均整の取れた美人だったが、おれは同時にいくつもの仕事を抱えて頭の中で工程をつくっていて、彼女とゆっくり話す時間だがなかった。また彼女も相手がいると聞いていたので複雑なかんけいになることを避けていたのだ。
だがニューヨークにきて羽根を伸ばすうちに彼女は何人もの男友達をつくって夜は帰らない日もあった。
今回の作戦では相手が女のため、仕事のほとんどは自分でこなさなければならないと思って集中してきた。だが、このテロリストは独特の感覚をもっていて、俺のような諜報員をかぎ分けてしまうのだ。そのため接近が難しい。
それで、カレンがレオノーラと寝た男をピックアップして接触しはじめ、彼女の情報を聞き出した。
彼女は町で気に入った男を引っ掛け、自分の住んでいるホテルとは異なるホテルで男とねんごろになった。彼女のセックスは猛獣のように激しく、典型的なSタイプだった。俺のようなS気質の男では同種反発して合わなくなってしまうということがますますあきらかになった。
カレンは適当に楽しみながらもレオノーラの情報を入手した。直接接触は正体がばれる可能性がある。そのためカレンも男を介してレオノーラの情報をうるというスタンスをつづけた。
アメリカはレオオーラの父母や兄弟を奪った。爆弾で吹き飛ばしたのだ。レオノーラそれ以来、アメリカを憎み復讐を誓った。
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