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俺の24時間22

2008年04月01日 20:53

 俺とムニュは何食わぬ顔で事務所に戻った。アミは俺たちの心を読んであきれた顔をした。

「どうだ?」
「そうね、あまりかわり映えしないわ。レオノーラの何十年もの洗脳がそう簡単に解けるとは思えないもの。」
「しかし君の能力があれば。」俺はアミの顔をまっすぐみられなかった。いまムニュとしてきたばかりなのだが、アミに魅かれている。自分自身に少しあきれた。アミもそれを読み取った。
「私は感知するのが専門よ。洗脳は出来ないわ。」
俺はカレン
洗脳専門家を探してくれ」といった。
「わかったわ。」カレンは上気したムニュの顔を見て察したらしい。奇妙な笑いを見せながらPCに向かった。
「ロン」ね。
 ああ彼か。3年前別の作戦で彼の能力を目の当たりに見た。電灯に群がる虫のように女が群がり、その中から一人の女を選んで、自分好みの女に仕上げて行く。完全なSタイプの男だが、相手がどんなS女でもM化してゆくのが不思議だった。彼にはそういう能力があったのか。
「でも彼には毒があるわ。」カレンが言う。
「おまえも彼に育てられたんだろう。」
図星だった。
「そうよ。彼のやり方は貴方と少し似たところがあるのよ。セックスをしながら催眠術をかけるのよ。」
「う~む。」
 俺は自分がそういう手段をとっていたにもかかわらず、他人が似たような手段を使うといやになる。しかししかたがない。俺の性技だけではレオノーラを屈服させることが出来ないのだ。
「彼は彼女の趣味に合うのか?」
「たぶんね。」カレンはPCの画面を俺に見せた。ボディビルをやっているだろう引き締まった体と、俳優並みの顔に俺は正直一本やられた。
「わかったわかった。任せるよ。」
 カレンは連絡をとり、ロンを呼び寄せた。
「これでレオノーラはロンの部下だな。」
「仕方ないわよ。」カレンもまたロンの部下だった。

 俺は自分の仕事をとられた気分で事務所をムニュと出た。
「今日はかたなしだな。」
「あら、そんなことないわよ。ロンのお手並み拝見しましょうよ。わたしのカンではね、貴方にロンもアミも助けをもとめてくるわよ。」

 ムニュに予知能力があると知ったのはこの少し後だった。

 レオノーラのセックスは尋常ではなかった。性器がいわゆるミミズセンビキ状態になっている上に、彼女自身が身につけていた性技も尋常ではなかった。彼女をイスにくくりつけたまま、ロンはレオノーラの性感帯を刺激しながら濡れた陰部に後ろから自分の一物を挿入した。レオノーラは受け身になり、屈辱的な心理状態で屈服するはずだった。ところが挿入したとたんロンの顔色が変った。信じられないほどの快感が走った。ロンは自分をとりもどそうと必死になりながら、レオノーラの膣内に何度も射精するハメになった。しかも簡単にぬけない。ロンの顔はみるみる白くなりはじめた。う、う、う。二人の結合した性器の間からは白いロンの精液が漏れ始めた。レオノーラも絶叫しながら何度も逝った。1時間がたった。ロンはうつろな目をしながらそれでも抜けない。2時間がたった。ついにロンが膝をついた。「た、たすけてくれ・・・」
 レオノーラはそれでも話さなかった。彼女は彼の物を下の口でくわえこんだままだった。すでにロンのものは大量の精液を吐き出して萎縮しているはずだった。しかしそれでもレオノーラの膣は彼のものをくわえ込み、刺激し続けていたのだ。ロンはもう痛みしか感じなかった。

 アミは一部始終をガラス一枚隔てたところでモニタリングしなければならなかった。淑女であっても女である。陰部が濡れ、下着が濡れたことを知られないようにきづかわねばならなかった。最初は恥ずかしかった。しかし見続けていると、さすがに身体が反応してくる。アミの男性経験は多くはない。しかし男をしらないわけではなかったからだ。やっていることは動物的である。イスにくくりつけている女を後ろから男が犯しているのである。しかし、二人の快感ダイレクトにアミの心に投影されるのだからたまらない。

 

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