- 名前
- コアラ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 56歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 悔いないように。楽しいひと時を過ごそう。生きていてよかったと思えるような瞬間を増やそう。
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俺の24時間24
2008年04月03日 09:55
チョムハが事務所に連れてこられるとともに、俺もホテルから事務所に向かった。もちろんムニュも一緒だ。あれから何度も失神するほどムニュは俺とのセックスを味わった。
「成功するだろうか。」
「成功するわ。だけれども、レオノーラはすでに敵の手に落ちたと思われていて信用されていないわ。だからどこまで使えるかはわからないわ。」
「そうだな・・・」
レオノーラはしばらく通信を絶っている。そのことで、仲間からはつかまったと思われている。レオノーラがテロをやめるよう呼びかけても裏切り者のメッセージとして伝えられるだろう。レオノーラはもう使用価値がないのか・・・。だからCIAもやすやすと大統領のスキャンダルぐらいで取引を成立させたのか・・
「俺はどのような方法をとるのだ・・そのあと。」
「・・・・そのあとは。みえないのよ。別れてしまうから・・」
ムニュは目に涙をためて言った。
「全くか?」
「ええ。全く。」
「君の予知は大体何日間先が見える?」
「はっきりしないわ。時間が不明確。ただ、貴方との任務はこれが最後。」
「俺は仕事の都合上、いろいろな女と寝なければならない。しかし愛しているのは今はお前だけだ。運命は変えられると聞いている。特にお前が見ていない部分。見えていない部分については変えられる。天眼通は機械的な超能力ではない。神が介入して未来の一部を見せている。それ自体も意味のあることだ。
通常人間が未来のすべてを見たら努力をしなくなる。だがそれが見えていないということに意味があるんだ。」
「ええ。かわってほしいと思うわ。」ムニュはやっとの思いでそれだけ口にした。
事務所についた。アミにあったとたん。アミの寝乱れたような顔つきに驚いた。
「たいへんだったな。」
「ええ。こんな顔でごめんなさい。」彼女は俺の印象をすばやく読み取った。
「これからチョムハとあわせるところよ。まだレオノーラには伝えていない。」
「わかった。俺が説明しよう。」
俺はレオノーラに再び顔を見せた。
「やあ。」
レオノーラは不適な顔を見せた。
「あんな男をあてがうなんてJCIAも堕ちたものね。」
「すまないな。おれの趣味じゃないんだが、どうしてもお前に事実を認識してもらいたいんだ。」
「強姦でか?」
「君の意志が強すぎるので、こちらも手を焼いているということだ。正直ロンがあんなになるとは思わなかったよ。」
「私はただ気持ちがよかっただけ。お礼がいいたいわ。しばらくロンは足腰がたてないかもね。」実際ロンはそのまま病院に搬送された、陰茎が締め付けられて壊死しそうになっていたのだ。
「人間と家族と国について話そう。」
「いまさら。」
「俺たちの共通認識は人間と家族だ。だが国家に対する考えかたが違う。」
「あなた方日本人に国家の認識があるの?二十歳にもなって成人式で暴れるなんて、どういう教育しるとおもってんの?国なんてやすやすと捨てる人がいっぱいいるじゃない。」
「君のいうとおりだ。この国は古来の風習を捻じ曲げて機構で統治して国家をつくろうとしてきた。それで失敗している。」
「?機構で国家をつくるのはあたりまえじゃない。」
「いや。俺たちの国は本来天立君主国だ。」
「へ、王権天授説?やめてよ。」
「いや、王権天授は他国に伝わった古来の伝承で、日本は皇権神授という。」
「私は神を信じない。神が居るなら。こんな悲惨な世界をなぜ放置するのだ。悪い冗談だ。変態だ。」
「俺たちは神の全貌を認識できない有限な存在だ。だから惨状をとやかくいうことはできない。またお前のもっている神のイメージどおりの神ではないかもしれない。人間が思う神というのはどんなものでも偶像だ。だから、みだりに名を呼ぶなとか、見えない神、隠れ身といわれてきた。」
「説教はたくさんだ。」
「チョムハにあわせるといったら信じるか?」
一瞬無言になった。これはレオノーラにとってさすがに意表をついたものだった。
「うそ・・だ。なにをたくらんでいる。」
「俺は争いのない世界をつくりたい。そのために協力してほしいといっている。敵は国ではない。霊であり、秘密組織だ。」
「わたしに何をしろというのだ。」
「事実を認識してもらいたいといっているだけだ。事実を園眼で確認して、本当のことを知れといっている。すべてはそれからだ。」
アミは俺の思念を呼んでチョムハを部屋に導きいれた。チョムハは何も知らずに連れてこられた。手を鎖でつながれ口にタオルをはさまれていた。レオノーラの顔をみたとたん、やつれた顔に生気がよみがえった。それはレオノーラも一緒だった。
「ふたりの拘束をはずしてやれ。」
アミも二人の思念を読んで安全としり、鎖やタオル、レオノーラの手かせもはずした。
「ふたりとも座れ。」
レオノーラとチョムハを座らせた。レオノーラの眼に涙が浮かんだ。周囲に人がいることも忘れてくちびるを重ねた。
彼らがここで暴れても、スタッフには武芸の達人が大勢居る。抑えることは可能だと判断した。
「俺たちを解放しろ。」チョムハが言った。
「そのつもりだ。だがそのまえに俺たちがなんのために戦っているか理解してくれ。」
二人には秘密結社の全貌について説明した映像を見せた。
JCIAは日本の政府組織であって、そうではない。古代日本の唯一残された秘密組織が再編されたものだ。敵は霊。叩き潰すよりも霊を回心させることを主眼に置く。だがもちろん奇麗事ではすまないこと間もある。
敵は世界政府の樹立の設立を目指す。背後には巨大な霊がいる。それが秘密組織をつくり、その下部組織を各国につくって戦争をさせている。B国はその手段として作られたテロ国家だった。
「信じられるわけがないだろう。」
「信じるかどうかではない。事実かどうか。それを確認する旅にこれから出るのだ。」
「なに?」
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