- 名前
- ヴォーゲル
- 性別
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- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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夜空
2007年09月28日 06:51
満月だった。 それで夜中に東の空に上がった月を眺めていてデジカメに収めようとしたがうまくいかない。 肉眼では月の模様がはっきり見えるからその痘痕面を少しでも見せられたらいいと片手に十分入るような小さく薄いカメラでズームを利かせてそれを小さな三脚に載せてセルフタイマーで摂ると雲や、空はそこそこ撮れるものの肝心の月の表面は明るすぎてだめだ。 コンピューター処理をしようとしてもちゃちなソフトではどうにもならないふやけた真っ白い円盤だ。
ちゃんとした一眼レフのデジタルカメラで撮らなければうまくいかないことはわかっているものの、この歳になって一眼レフは重過ぎるのだ。 ジャズのセッションに出かけても近くにセミプロがいてシャープな画像をフラッシュを焚かずに撮っているのをそばで見ているがそのときには別にうらやましくない。 私が撮るのはメモかちょっとしたクロッキーといったものだから。
それで名月は目に収めるだけにして写真はギブアップで裏庭に戻りいつもの南の空を眺めた。 庭木で囲まれているからここは月光とその反射の影響がないので暗い星空で、薄い雲が出ていることが分かるものの星がさすがに冬空ほど多くないものの普通の夜空だ。
三脚に載せ上向けに30秒露光させた。 南から北に向けて風が吹いているようでゆっくりと雲が流れていくのが微かに分かるのだが、いざ出来上がった写真と実際の違いに今更ながら驚く。 妙な写真だ。 庭の垣根の光は台所の蛍光灯の光であるらしい。 葉など肉眼で見えないのに30秒で集めた光が我々にこう見させるのだ。 空の暗黒が蒼に変わっている。
写真は真を写すというがそれでは肉眼で見た夜の空は何だったのだろうか。
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