- 名前
- ヴォーゲル
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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マーストリヒトにて
2007年09月09日 09:00
2007年 9月 2日 (日)
マーストリヒトで一泊したのだがこの間、グロニンゲンのジャズフェスティバルの時に泊まったのと同じような泊まり方をした。 それはサイクリングや徒歩の愛好家が空いている自分の家の部屋を同好の志に提供する、という組織なのだが、その組織の会員になれば全国に散らばるそのようなうちのリストが配られてきて各自電話番号と住所を参照して個別に交渉する、というようになっている。 多くはサイクリング愛好家だけではなく我々のようなオランダ縦断「ピーターの道」を歩くものたちにも提供されている。
今回は市内から少し外れた静かな住宅街の中の75歳の老婦人が住む家に一晩ベッドを借りることになったのだが、ここは2年ほど前に我々が夏のヴァカンスにベルギーのアルデナ地方に家を借りて3週間ほど過ごした折に家人と娘が家から休暇地までほぼ350kmほどの自転車ツアーを計画し、その途中にこの町、マストリヒトに一泊した所だった。 その夏は暑い夏で家の女性軍は250kmほど来たこのマーストリヒトでギブアップし、すでにベルギーの借りた家に車で到着して待っていた私が彼女たちをマーストリヒトのこの家まで車で迎えに戻ったという経緯が在る。
このような家はもともとビジネスでは無いのだから金銭の授受だけの関係を避けてそこに宿泊する見知らぬ人たち、ホストたちと四方山話をしたり情報交換をしたりというような暗黙のエチケットがある。 清潔なベッドと静かな空間を保証するだけでそれぞれのうちは様々に違う。 簡単に言えば、他人の家庭で一晩の宿を借りて朝食を一緒にする、というものだ。 多分日本の民宿の初期には多少ともこうであったろう、と想像される。
今回は3年前と違い歩いて市の中心から3kmほど離れたここに歩いて来た事もあり町の様子もかなり分かった。 やはり土地を知るには歩くかゆっくり自転車で廻ることが肝要だ。 車では他人に運転させて時間をかけてゆっくり廻ればいいのだがそれでも簡単に気分の都合で停めて、、、、ということにはいかない。 ましてや自分が運転して道路標識や周りの交通事情を気にしながらならほとんど周りがみえない、ということになる。
あまり大きくない古い町でぶらぶら歩けて興味深いものが町のあちこちにあるようなところがいい。 われわれも食事をゆっくりとってそのあと静かな暮れなずむ町の中をあてもなく散歩する楽しみを充分味わった。
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