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Duijkhuizen-Boeren-v.d. Grinten

2007年09月17日 11:49

Duijkhuizen-Boeren-v.d. Grinten

Duijkhuizen-De Boer-v.d. Grinten in Concertgebouw

Sun. 16 Sep. 2007 at Concertgebouw in Amsterdam

Sjoerd Duikhuizen (bas cl.,ts.)
Bert Boeren (tb.)
Maartenvan der Grinten (g)


この宵はいよいよ音楽のシーズン開幕ともいうこれから一年で20の公演をこなす杮落としのプログラムヴィクターヤング(Victor Young,1899年8月8日 - 1956年11月10日)ソングブックとも言うべき45分のコンサートである。 演者は青年から壮年に手が伸びようかという既にオランダジャズ界の重鎮トリオである。 ブラスの二人はここコンセルトへボー・ジャズオーケストラの中心的テナートロンボーン生え抜きで今回のプロジェクトアムステルダムコンセルバトワール、ジャズギター科でイエッセ・ヴァン ルラー、マルタイン・ヴァン イターソンと共に教鞭を執るマルテン・ヴァン デル フリンテンが中心であり、ヴァン デル フリンテンのアレンジ作曲者の名前は覚えられていなくてもメロディーは我々の年代には親しみ深い作品を練られた編曲、演奏でソングブックとして演じた。

Reconstruction
Around The World
My Foolish Heart
Street Of Dreams
Stella By Starlight
When I Fall In Love

コンセルトへボーのオーバルホールの400ほどの聴客は年配のジャズファンが大半で演奏を待つ間に隣に座った御仁と互いの夏のジャズ経験を交歓してこの夜も誰がどこで今演奏していて体一つでままならぬ、というようなことを聞いたものだが、この御仁が万障繰り合わせてでっぷりした夫人を同伴で家人の隣にすわっているのも新シーズンをこのコンサートホールで始めようという意図からかもしれない。

ほぼ一ヶ月ほど前グロニンゲンのジャズフェスに来なかったじゃないかとこのテナーにセットの合間に告げると、どこで間違っていたのかダブルブッキングされており、あいにく急には都合がつかず代わりに若手Simon Richter君に行ってもらったとのことだったのだが、このことはそのとき会場の羊農家の大きな納屋に設えられた藁の匂いの芳しい100人ほどが入るところでドラムスのジョン・エンゲルスにお前さん何でこういうところにいるんだい、と言われながらもブルーノートの名録音技師オランダ移民のルディー・ヴァン ゲルダーに所縁のある若き10代のアルト、ベン・ヴァン ゲルダー君をメインのステージに熱のこもった演奏だったとその模様をテナーに話したのだった。

このトリオバランスのよさはアレンジの良さにも多くを負っているのだろうが各自の技量が支えていることはその言を待たず、3人のアンサンブル、ソロのバランスが絶妙であることで証明している。 テナーバスクラリネット、トローンボーンとそのスライド部分を外して代わりにトランペットピストン部分をとりつけたピストントロンボーンとでもいうのか、その楽器とよく響くギターが醸し出す音色の厚みでヴィクターヤングナンバーを様々な趣向で堪能させた宵だった。

テナートロンボーンが属するこのホールジャズオーケストラがこの秋に中国公演を予定していたのだが予算が600万円ほど不足して延期になったとのこと、中国公演の後の来年は日本公演との計画だったのだがそちらの方はどうなのかいまのところ目処が立っていない、とも彼らから聞いた。 オランダ代表ビッグバンドの来日を祈るものである。

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