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今日は人の死の話を聞くことが多かった

2007年09月12日 08:43

今日は人の死の話を聞くことが多かった

ほぼ3ヶ月ほど前、6月19日の日記に鬱陶しいことを書いて今日、また同じようなことを書く事になる。

この何年か大阪朝日放送ラジオ上沼恵美子のおしゃべり番組をネット上で楽しみにしている。 彼女はもともと姉妹の上方漫才師デビューし、そのころにはよくテレビで元気な漫才を楽しんでいた。 結婚後仕事を離れ家庭に入り家庭、子育ても一段落した頃からか放送、講演の仕事にももどり、主婦オバサン目線で思うことを何でも喋り、時には夫の話として我々叔父さんたちにも厳しい批判を浴びせてくれるような喋りで我々夫たちの閉じていたい目をも開かせてくれる、煮ても焼いても喰えない達者な話芸の持ち主なのだが彼女の姑さんが亡くなられたそうで昨日からその番組を休んでいた。 

何年も前から彼女番組で自分が体験した嫁、姑の確執、夫、嫁、姑の関係を笑いに交えたかなり辛らつなひりひりするような愛憎の喋りを聞いて日本の嫁の体験を日本の嫁を持たない私も多少とも知ったような気がするのだが、彼女の喋りにこのところ姑への労わりと優しさが感じられていたところでこの知らせだ。

姑ではないものの多分それ以上の悲しみをもたらす知らせを昨日家人が受け取った。 今月の初め再検査のため入院し、先週末にその結果を待つ義母を老人ケアの病棟に家人と見舞った。 そこは10階の3人部屋で皆75を越している老人が過ごしており義母は別段何の痛みも症状もないものの検査の結果を憂慮していた。 隣の老人男性には40代息子と思しき男が面会に来ておりそのあと患者と同年輩の男女が加わってそのうち訪問の老女は泣いた。 そこでは皆、死期を承知した上での訪問のようである。 

我々は義母の4人のひ孫、他の家族、知人たちの話、病院の献立、等々、四方山話をして引き上げたのだがその結果が昨日知らされた。 義父、義妹が付き添って担当医からこれまでの検査結果を聞き、診断が「多発性骨髄腫」と出た。 60歳以上に多い血液癌の一種であるらしい。 だから転移の有無、状態から概算余命は1−4年、大体2年あたりと言われたらしい。 それを昨日聞かされて我々夫婦も夕食の卓では声がなかった。

人は生まれて死ぬ。 これは今のところ真理である。 人はこの地球に毎日生まれて毎日死んでいるのだから不思議なことでも何でもない。 テレビに雑誌、身の回りに死は溢れ、そんなことを気にしていては生きていられないようでもあるし、人の命を何とも思わないように見える犯罪、事故の報道は日常のことだ。 我々はそのとき見聞きする中で、実際、当事者被害者の思いまでどれぐらい到達できるだろうか。

が、しかし、何年も見知った知人、家族のこととなると話は変わる。 今日の食卓は大学、高校から帰った息子、娘が彼らの祖母を病院に見舞っている間に我々夫婦は二人、これから先、我々にも来るべき事が来たことをどのように扱うのかを言葉少なに交わし、娘が用意してあった料理を口に運んだ。

その後8時のニュースで幾つかの死が報道された中でジャズピアニストアレンジャー作曲家としてキャノンボール・アダレーの楽団で50年代後半から活躍し、マイルス・デイビスバンドにも入り、私が学生の頃にはそのころ言われだしたフージョンのジャンルで「天気予報」と名づけた英名のバンドで中心的存在となったジョー・ザビヌルが75歳で亡くなったと報じられていた。

このデジログへのコメント

  • ぷりん 2007年09月12日 08:50

    人ノ死を目の当たりにすることで、定期的に身が引き締まる思い。忘れちゃいけないんだけどね。

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