書籍:男の年収は「見た目」で決まる

今日の紹介は、平松由貴氏の著書です。


■男の年収は「見た目」で決まる
■平松 由貴（著）


「見た目」に気を遣うことは、商談の相手にいいイメージを与える。
そのためには、ファッションはもとより、健康に気を遣う。
結果、パフォーマンスもよくなるから、いいことづくめである。
また、最近ダイエット本が増えている中、本書は「食事を抜く」のではなく、「正しい食材を選ぶ」やり方を推奨しています。
この点も非常に共感が持てます。
それでは特に参考になった話を紹介していきます。

●スキーマといい、私たちは無意識のうちに「○○さんて、こういう人」という認識をしています。
見た目が野暮ったいことから「冴えない人」と認識され、必死で努力をしても評価されない人。
一方で、迫力のある見た目から「できる人」と認識され、「いい仕事」が任され、どんどんスキルを挙げていく人もいます。
見た目が大きく関係しているのです。
それは、私たちは「見た目の印象を納得させる」という性質をもっているからです。
「私は人を見た目で判断している」とは思いたくないものです。
なので、見た目の印象をすぐに納得せず、消化不良の状態になります。
それをスッキリ消化させるために、見た目の印象と同じ部分を探すのです。
見た目のいい人に対しては良い部分を探し、悪い人に対しては、この人に仕事をお願いして大丈夫だろうかと悪い理由を見つけてリスクを回避しようとするのです。
●ナポレオン・ボナパルトの言葉に、「人はその制服どおりの人間になる」とあるように、エグゼクティブは、その怖さをわかっているからこそ、見た目の細部にこだわらざるを得ないのです。
たとえ、お客様や取引先と会う機会がない職種だとしても、見た目は仕事の質に影響してしまいます。
良くも悪くも、見た目は内面に影響を与えるのです。
(P44引用)
本書ではある恐ろしい実験を事例にして解説されていますが、同感です。
地位が人を作り上げるというのにも似てますね。
●実力で採用される時代。「老化は貫禄」と勘違いすると生き残れない
「老化は貫禄」というきれいな言葉は、男性が健康や見た目を気にしなかった数年前の話であり、今となっては時代遅れになってしまうのです。（中略）「若い人と一緒にいたら若くなった」というのを、聞いたことがあると思います。
それは、一緒にいる時間が長い人と自然と同じ表情をするため、若い人と一緒にいると、若い表情をするようになるからです。
若手が何を考えているのか、知ろうとする心構えは見た目に反映されてくるのです。
（P55～56一部引用）若く見える人は、若い人の意見も聴く。
だから見た目が若い状態でいられる。
一方で、老けた人は考えが凝り固まっていて、部下の意見は聴かない。
どちらがいいかは一目瞭然です。
また、他のページに書いてありましたが、髪の毛を伸ばしたままであったり、暴飲暴食で腹が出ている上司の下では、部下もだらしくなくなってくる。
これは本当だと思います。
そういう上司の下では、部下もそれでいいと思ってしまうのです。
怖いものですね。
そうするとお客様の印象も悪くなりますし、健康も損なってしまいます。
リーダーは自ら、身だしなみは整えるようにしないといけないですね。
●ダイエットをすると便秘になりやすく、肌荒れやクスミ、吹き出物などができやすくなります。
ダイエットで食事を抜くと、急に摂取カロリーが少なくなります。
すると、人間の体は生命維持を優先させるために基礎代謝を落とします。
省エネモードに切り替わり、内臓の働きを控えめにさせ便秘になってしまうのです。
つまり、腸の働きが鈍くなったために栄養が吸収されにくくなり、肌状態が悪くなるのです。
おなかをへこませるには、「食事を抜く」のではなく「食材を選ぶ」ことです。
（P143引用）
その食材の選び方が、非常にわかりやすく書かれています。
この選び方なら、忙しいビジネスマンにもできると思います。