エネルギーを大量に消費する事とは？

人間ですから、イライラすることもあります。
しかし、この苛立ちというのは、とてつもなくエネルギーを消費しているようです。
以下のお話をどうぞ。

【強い苛立ちを一時間のあいだ抱えていることで、あなたは十二時間働くよりも多くのエネルギーを消費することになります】

これは本当でしょうか？
強い苛立ちを一時間抱えていることは、十二時間働くよりも多くのエネルギーを消費させる。
これは、あなたがどれほど強く反応するかによることです。
とくにある種の心の問題を抱えている人であれば、このことについて、「そうだ、全くそのとおりだ」と言うことでしょう。
腹を立てるたびに、彼らは自分のエネルギーをすっかり失ってしまう。
何もできなくなってしまうのです。
彼らはただベッドに行って、横になるしかない。
ですから、自分の心の状態を注視することが、とても大切なのです。
これも瞑想の一部です。
あなたはどんな時に苛立ってしまうのか？どんな時に腹を立てるのか？ほとんどの場合、それは職場において、あるいは誰かに会った時や、外出した時でしょう。
（中略）
外に出て必要なことを行い、人々と会いながら、それでも自分の心のあり方、自分の落ち着きと穏やかさを維持すること。
このことをあなたは学ばなければならないのです。

「ゆるす」
ウ・ジョーティカ著
魚川祐司訳
新潮社より


【「怒り」は、心のムダづかい】とありました。
怒るときというのはおそらく相手（対象）があるものです。
しかし、相手に怒っているはずが、実は一番影響をうけているのは相手ではなく自分です。
たとえば、車を運転していて、急に飛び出してきた車に当たりそうになったとします。
怒らない人は、「危なかった～、気を付けて運転しよう！無事で何より」と言って終わりますが、怒る人は、クラクションを長く鳴らし、「どこ見て運転してるんだ！バカヤロー！」と言って、目的地に着くまでず～っとイライラしちゃいます。
相手がもうその場から立ち去っているにもかかわらず、です。
実にもったいないですね♪
しかしながら、怒っている人を非難するのも違います！
怒ってくれている人は、自分が嫌われてでも大切なことを教えてくれようとしているのです。
それこそ、エネルギーを大量に消費しながら。
だとしたら、その怒っている人にも感謝したくなりますね♪
自分は怒らないようにとらえ方を考えつつも、怒っている人の怒りも感謝で受け取ったなら、その人の怒りも少しおさまるかもしれません。
もし自分が怒りに奮える時があったなら、体を休めるのと同時に、心を休める時間を持つと良いですね♪
代々先人たちが、座禅とか、瞑想とかを取り入れていたのも納得です(*^^*)