ネパールに学校を:高安京子さん

ネパールに学校を建てた高安京子さんのお話

京子さんは、北朝鮮で育ちました。
スポーツ万能で、中学の時は、重量挙げ、テコンドーで、トップクラスの選手でした。
ところが、
祖母が日本人、祖父が在日朝鮮人の帰国者で「出身成分」が悪いとみられました。
幼いころ両親が離婚し、苦しい生活もしました。
脱北したのは１９歳の冬。
日本に頼れる親戚はおらず、懸命に日本語を覚え、働きました。
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少し落ち着いてきて、何か新しいことがしたいと考えました。
夜間中学３年生だった７年前、ネパール支援のテレビ番組を見て感動し、「学校をつくりたい」と思いました。
「ネパールの子どもたちの様子をテレビで見て、自分の子ども時代を思い出したんです。夢を持ってほしいなと」
少しずつためたお金でネパールの貧しい子どものために英語学校を建てました。
建設費は、１５０万円。
教室が七つ、１５０人が通います。
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校舎の引き渡し式で初めて村を訪れました。
子供達が「キョーコ、キョーコ」と集まってきました。
あの感激は、忘れられません。
昼は、都内のパチンコ店で働き、夜は大学に通いながら、今も支援を続けています。
昨年、日本国籍を取りました。
高安の姓は最初に住まいを貸してくれた恩人と同じ。
「がんばれば評価され、喜ばれ、人と出会える。すばらしいことだと日本の若い人たちにも伝えたい」

朝日新聞2013.8.20


折角日本に生まれたのに時間もお金も随分無駄にしてしまったと反省しました