ある女性の告白_第2回

ですので、怪しい出会い系アプリやサイトに登録なんて全く考えられませんでしたが、うろついているうちに掲示板やチャットに行き当たりました。そして時々チャットで話すようになっていきました。比較的アダルト感の薄い、落ち着いたチャットで話していましたが、ある時「一度ネットで相手を見つけて遊んでみれば？」と言われて、だんだん自分が不倫をするイメージが出来てきました。そこから誰かと会ってみようと思うまでに長い時間はかかりませんでした。とはいえ、出会い系にはいろいろ問題があることは当然理解していましたので、トラブル回避の方法を考え、そのルールで相手を探しました。そのルールとは、まず周囲に人のいる普通のカフェのようなところで会うこと、その段階で合わないと思ったら先には進まない、またそこで身分証を提示できる人、としました。そしてもうひとつは同じ人とは２度と会わない、ということでした。ここまですれば、問題を起こすような不倫にはならず、大人の遊びで済むと思ったのです。相手はすぐに見つかりました。チャットの段階で名前や住所（だいたいです）、職業なども教えてくれる紳士的な対応でした。その人は公務員でしたが、たしかに職員証を見せてもらって確認できました。こういうところは意外と本当の事を言ってくれるものだとちょっと驚いたのを覚えています。