大きいね-3

　　　飲み屋さんの女の子達も良く言う
　　　厭らしい目じゃ無い・・・
　　　凄い近眼だから
　　　視力は０.０１も無い
　　　３メートルも離れると女か男か解らない
　　　もう少し離れると、木なのか電柱なのかも解らない
　　　中学の時からコンタクトで、その頃は珍しかった
　　　


大きいね-3
「ええ?・・・そんな事」
「オッパイは手で触れもしない・・・約束する」
「胸に手を触れない?」
「そう、手は胸に触れない」
「どうしようかなー?・・・私、紫野さん位の男の人に声を掛けられたの初めて」
「若い子ばかりだった?」
「ええ、大体は同年齢か下だった」
「老い先短いんだ、冥土の土産に、お願い・・・一生のお願い」
「大げさよ、老い先なんて・・・まだ５０歳位なんでしょう?」
「少し出た・・・それでは車に行こう」


「さあ、お願い」
「此処で?・・・嫌よ、駐車場なんて・・・誰かに見られる」
「それもそうだな・・・じゃ移動して見られない所に行くか」

　　ホテルに来たよ、この小父さん
　　やるわ、負けるホント
　　ホテルなんて５年ぶり

「駄目よ、ホテルなんか」
「もう駐車場に入ってしまったよ・・・手で触らないから」
「本当に触らないのね、約束してくれるのね?」
「します、約束します」

　　良くもまあ、白々と言うわ
　　でも、これが駆け引き・・・ルール。

「さあ、見せて」

　　部屋に入るなりなの?・・・少しはお喋り位してよ
　　殆ど命令じゃない・・・でもこの方がいいな
　　ジャケットを脱ぎ、シャツのボタンを上から一つずつ外すと、ブラだけ
　　目が点になってる・・・何て可愛いの、その顔。

「それも、早く」

　　ソファから立ち上がって、まん前に立って
　　すぐ触る気でしょう?
　　どう言ってやろうかしら。

「近づいても、触らない約束だからね、分っている?」
「手はこうして後ろに組んで置くよ」
「なら取るわ」

　　背中に両手を回してホックを外して、胸で押さえてからゆっくり
　　ほら、ボロンと出たでしょう?
　　そんなに垂れてもいないでしょう?
　　どう私の胸、気に入って貰えた?