大きいね-1

　　　昔から女性には直ぐに声を掛けてしまう悪い癖



大きいね-1

「大きいね」
「何よ、厭らしい、この助平」
「何で助平?」
「えっ?・・・だって」
「身長は幾つある?」
「１６８センチ」
「背が高くて大きいと言ったのが・・・嫌らしくて、助平?」
「・・・そんな、ご免なさい」
「人がこんなに居る所で、大声で言われたからみんな
　見ていたよ」
「・・・」
「少しは悪いかなーと思っている?」
「はい、・・・それは」
「なら、今コーヒーを飲みに行く所だったから、
　貴女付き合いなさい」


　　厚かましいんだから
　　でも強引で、こんな年上の男から誘われたの初めて
　　どうやって来るか興味が有るなー
　　５０過ぎだけど、スタイルもまあまあでガッチリしてる
　　私ってこんなに年上の人と経験は一度も無い
　　これ位の男は、どんな遣り方なんだろう?
　　ちゃんと起つの?・・・大きくなる?・・・硬くなる?

　　と思ったそうです・・・これは後から聞いた事


「ホッとでいい?」
「はい」
「仕事は休みなの?」
「いえ、仕事はしていません」
「それじゃ、親の脛かじり?」
「いいえ、私は主婦・・・専業主婦です」
「ほー結婚してるの・・・そうは見え無かった」
「もう、４年目です」
「何時も若く見られて・・・独身に見られない?」
「そうなんです、童顔なので」
「キュートで可愛いよ・・・へー、４年ね
　・・・よく声掛けられるでしょう?」
「結婚してからは、全然」
「へーそうかなー?・・・本当だとすると、
　こん辺りの男はだらしないな」
「そんな事」
「私だったら、こうして直ぐに声を掛けるのに
　・・・名前を言ってないね・・・しの　きょうすけ」

　　　　　・・・つづく