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Between ; 見た映画、 July 07 (5)

2007年07月21日 01:10

Between

2005年

監督 David Ocanas
脚本 Robert Nelms、 David Ocanas (作)

Nadine Roberts(Poppy Montgomer)
James Roberts(Adam Kaufman)
Jose Yenque ( Gustavo Campos刑事
Daniel Pino(Victor)
Patricia Reyes Spíndola  (Mrs. Gonzalez)

昔風に言えばサスペンスといおうか、サイコスリラーと言おうか、見ているうちにX-Filesものにも通じるものがあり引き込まれた。

夜中にBBCが新旧の映画をどんな目的をもってか流している。 潤沢な予算を駆使して買いあさったもののパイロット的な放映なのかもしれない。 現に2005年のもので英語圏の映画サイトではそこそこ出ているものの日本のほうではこの映画に関しては、それは60年以上経たクラシックな映画でもあやしいものだけれど、とんと情報がない。 それはこの文を書こうとしてせめてクレジットぐらいあればと検索した結果が寡聞にして求められずだったからであるのと、この話が、という以上に映画が面白かったからだった。

映画は嗅ぐ、味わう、触れるは無いから見るもの聞くもの情報と自己の経験から我々はその真偽を判断する。 真とは何か偽とはなにかというとかなり哲学的なところに迷い込むからここでは物事を判断すると言い換えるが、テレビガイドにも載っていない、夜中にB級はともかくC級以下につき合うほど暇なのかと自問しながらこの映画を観た。 

突端の映像からなにか仕掛けがありそうで、それがこの10年ほどこの種の映画にみられる薄青、セピア抽象模様を、音を含めたフラッシュ転換、スローモーションでみせるものが続き大きなベッドで目覚める30を少し越えた女が移る。 簡単に彼女弁護士であることも示され、夫とゆったりとした寝室の話が夢に関連して夢のお告げ的な方向に動くと日頃夢など見ないものには茫然とした景色が眼前に現れるのだが自分に無いものに興味が惹かれそのまま少々の眠気も引っ張りながら見続けた。

荒唐無稽な話は嫌いではないのだが中途半端荒唐無稽は腰折れな気分に落とされることが多いから話が見えそうになったら寝床に向かおうとして結局終わりまで見てしまった。 なぜなのだろうか。

真偽の罠に夢の真綿で包まれも新進の賢い監督の作にダマサレタからかもしれないが、ここでも米国メキシコの文化、経済の南北問題をみせる景色がいくつもしめされているのだがそれらのクリシェを落ち着いてつかっているところがこの監督の腕なのだろう。 ここ(ティファナ)は長くいれば自分が誰か分からなくなるから戻った方がいい、という言葉が効果的だ。 映画にい続けたものの脳内をかき回す魔術がこの映画の呪いなのか。 いつ、どこで、誰が、何を、どのように、どうしたかを整理すればその呪いから解放されるかもしれないが一方、それが呪縛されたい想いを漂白しそうで結局中途半端に真偽の間(Between) につるされている。

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