寝る前のミルクティー

昼夜逆転の生活をしていると夜が明けるころにそろそろ寝床に向かうことになりそこで寝る前に何か暖かいものを飲もうと屋根裏部屋から下に降りて猫をキッチンから裏庭に出してやりヤカンをガスの上に乗せミルクティーをいれる準備をする。　

そして冷蔵庫からミルクを出したついでに取り出した缶詰の猫の餌、黒パンの千切ったものを混ぜたのに熱湯を加え猫舌が火傷しない程度に暖め、そうするとほぼ自分の紅茶が出来上がる頃に朝の散歩をして自分のテリトリーの周りを見回ってきたオバサン猫が私の足の周りに纏わり付く。　

居間に入ってブラインドやカーテンを開け朝日を眺めていると、大きな体を小さなバイクに乗せた黒人の新聞配達夫がポストに新聞を放り込む音が聞こえ、それを持ってソファーに座り昨日の大雨の被害が載っているのを読みながらマグカップのミルクティーを飲んでいるとぺろぺろ舌なめずりをしながら朝食の旨いところだけど掬い取ってきたオバサンが私の隣のクッションの上に座って眠りだした。　私は小さいときから猫になりたかった。　一日のほとんどを寝て暮らし、別段贅沢を言わなければ飢えて死ぬことはない。　猫は犬のように人には阿らない。　きまぐれにその辺を散歩していればいいのだから。　１００回生きた猫、というのもあるぐらいで転生、転猫できるではないか。

さて、午後に起きてからは第２１回参議院選挙、在外公館投票にハーグの大使館まで出かけることにする。　天気がよければ自転車で行ってもいいし、もし尻が痛くなるほどなら電車で行ってもいい。　そうするとこのあいだのようにパブに入って一杯やりながら散歩すればいい。

それも天気次第なのだが６時の空がこれなら一日天気はもつのではないか。