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白藤

2007年04月27日 10:43

町のあちこちに藤が見られる頃になった。 ピンクに蒼が混じった藤はもう盛りを迎えているのだが通勤の行き帰りに見る運河沿いのうちには白藤が入り口から出窓にかけて白いレースの飾りのようにまとわりついている。

そういえばこの並びには今日だったか40何歳かになったオランダ皇太子が学生の頃住んでいたうちがある。 

この皇太子の弟の一人もこの町のどこかに家を持っていたはずだ。 昔、もう15年ほど前だったかこの近所の狭い路地を一杯に歩く男たちにそこを自転車で通り過ぎる者にはえらい迷惑だと苛つきながらもそばを通り過ぎるときに顔を覗き込めばその皇太子だった。 こういう人はいつも護衛を2,3人つけているからそのように歩くのだと後で知ったのだが、誠に本人にとっては不便なものでもあるのだろう。 一人で町を歩けないのは自由を奪われているということでもある。 しかし、あの場合、私がテロリストであれば簡単にその皇太子を狙撃できたろうから物騒ではある。 公安当局でもその恐れがないとしていたのだろうが、今ではあと10年以内で国王になるだろうと目されている皇太子の現在とは違い当時は一般の学生と同じように過ごさせようということだったのだろう。

この近所には今の女王、その母親女王たちが学生の頃住んでいたうちもあるのだからこのあたりはオランダ王室の伝統ということでもありそれぞれが卒業したときにはそのうちは転売され誰かがあとに住んでいるのだからあたりを知るものにはそういう事情がわかるもののそれを知らなければ普通の閑静な古い町の運河沿いの家、ということだ。

そういえばオランダ王室と日本の皇室の親密な関係から皇太子の弟がオランダでなまずの研究をするのにこのあたりのどこかに1年ほど住んでいたらしい。 自分では見なかったが聞いた話では警護の人数がオランダ王室のとはかなり違って緊張感がただようかなりの数だったそうな。 危険のリスクが多いと見ていたのかどうか。

白藤はこのうちにはよく似合う。 なまじ白であるから佇まいに似合うのであってこの場合青いものであれば目立ちすぎるのではないか。 花だけみていると色がついている方が華やかなのだがもともとここでは地味でシックに咲かせようという魂胆だったのだろう。

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