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救急病院

2007年04月17日 06:19

救急病院

夕食後、屋根裏部屋に上がっていつものようにネットで遊んでいて九時をちょっと回った頃、下から電話で家人が、息子ホッケーの練習中にスティックが顎に当って切れたから縫わないといけないみたいだからちょっとクラブまで行ってそのまま近くの病院まで連れて行ってくれない、と言っている。

ま、食事の時にはグラス一杯のワインを飲んだしもう3時間は経ってるから大丈夫だろうと免許証を持って下に下りたら家人は健康保険証とその病院の診察カードを私に示し表のドアを開けた。 スポーツをやっていれば練習中にも試合中にも様々な事故が起こりうるけれどもう子供たちも10年ほど毎週何回か練習と試合を重ねてきているのでそこはあまり大したことにはならないのだけれどたまにはこういうこともあるかと5分ほど車を飛ばしてホッケークラブに来て見れば門の前でぼけーっと待っているのがいた。 別段血は流れているようではないが顎の一部に穴が開いていてトレーナーや連中がこれは病院で縫わないといけないのじゃないか、と言ったからとのことだ。

別段どうということもない様子の息子を車に乗せてジャズのFM局で何か夜のゆったりしたのを聴きながら10分ちょっと走って勝手知ったる総合病院の救急ゲートに入り入り口で係りに状況を説明する。 ここでは一番大切なのは本人の病状、状態ではない。 本人がどのように登録されているか、つまり、保険、健康保険の状態がまず大事なのである。 これがなければ非情な結果になることもあるからこの国ではまず入り口でカードなり登録の書類を示して係りのコンピューターで本人の確認をきっちりしてから物事が始まるのだ。それにいくら緊急の場合といってもそれまでの病歴、薬歴、治療歴を確認しない限り医療ミスを恐れて手を付けないこともありえる。 

カウンターの向こうで当直の中年女性がカタカタキーボードをたたき確認中に手際が悪く他の係りのものに何かを訊ねこの何年か保険システムが変わっているようでこちらには関係がないのだけれどのろのろと煩雑な事項、コードが変わったりしたようなすり合わせに手間どって15分ほど我々を放った形で進みがらんとした夜の病院で退屈をまぎらわせるものはなにもない。 これも入り口のところで緊急の状態でないことを見てスロープロセスに廻されたからで仕方のないことではある。

3週間ほど前に娘が同じく練習中にスティックが小指にあたり指の下が内出血して爪の間から血抜きをして圧力を下げなければいけないかと家人が娘を連れてここに来ていたらしいからそのときには時間も今よりも早く、スロープロセス、一般待合室でほぼ1時間も待たされたと言ってぶつぶついっていたから我々もそのようになるのではないかと何か読むものを持ってこなかったことを後悔したのだが、事務の女性が我々を当直の医者の詰め所に案内して指示されたソファーで待っていると我々以外に誰もいなかったからその後はすんなりと若い医者が来るま10分ほど待っただけだった。

医者が顎に穴が開いた時の状態を息子から聞いて簡単に殺菌をし、そこにヨードチンキを塗りそれで終わりだった。 あごのその部分は皮膚下の肉ともいうべきところまで穴が届いていないので縫う必要もなく一週間もあれば直るとのこと、それで終わりだった。 だからこの診察室に入ってから出るまで5分もかからなかったことになる。 肝心の治療が5分間、結局、救急で入っても一番煩雑で時間がかかるのは事務手続きだということだ。 典型的な現代のシステム

別段感慨もない息子ホッケークラブに連れてもどりそれからまた一時間ほど練習をつづけることになるのだが、実際の診察5分、事務手続きと待ち時間で25分ほど、私がうちを出てから戻るまで一時間もかかっていない。 

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