サリン事件の思い出

今日は休日ですが、名古屋まで日帰り出張です。朝6時おきしないといけないので、あらかじめネタを用意しておきました。

20日で東京の地下鉄サリン事件から12年だそうです。阪神淡路大震災と同じ年に起こった出来事ですが、特に被害もなくテレビを見て「おお、こりゃすごい」と思ったのを覚えています。
あまりにもひどい事件なので感想を述べるのもはばかられますので、当日の出来事で印象に残っていることをいくつか。

事件は朝8時過ぎに起こったので、私が乗る列車が東京に着くずっと前に発生していました。JRの車内では、日比谷線が築地駅付近で爆発（？）で止まってる、とのことでした。私は当時職場が六本木にあったのですが、千代田線の乃木坂駅を利用してましたので「へーえ、爆発物ってなんだ？？」と気にも留めずに千代田線で職場に向かいました。千代田線の霞ヶ関駅で職員（高橋さん）が犠牲になったのは後で知りました。私が利用した時は、特に問題もなく乃木坂駅まで来たと思います。

爆発ってなんだったんだろう？？と職場でテレビをつけてびっくりしました。なお、同じ会社の人でも後から来た人は、千代田線も途中で止まった、とかで大変だったようです。

当時の若手の同僚で九州出身の人がいました。一人暮らしをしてたのですが、ちょうど20日が月曜で、飛び石連休の谷間だったため、友人と伊豆に旅行に行っていました。私は伊豆旅行で休みと聞いていたのですが、部署全部には徹底してなくて、その若手の人の実家から心配する電話が来たのに「今日は来てません」とか返事をしたそうです（うちはフレックスみたいなので、午前中来ないことも珍しくはありません）。もちろん、実家のご両親は本人の自宅というか下宿というかそこにも電話して通じないことを確認して会社にかけてきたわけで、会社にもいない、家にもいない、こりゃ大変だ、となりかかったそうです。
幸い、私はその人が伊豆に旅行に行ったことを知ってましたので、そんな連絡があった、と聞いた後に「それは心配してるかも」となって、実家に電話して事情を説明しました。お父さんらしき人がでたのですが、こちらが話すと拍子抜けというか、なんでそんな電話が？みたいな反応で「余計なお世話だったかな？」と思ったものです。
ところが、休み明けにその人に会ったら「いやー親から怒られました。でも連絡してもらって助かりました」といわれました。

もっとも、私もその電話をかけてから「あー、親が心配してるかも」と思って電話したのを覚えています。帰宅してから「心配してたよ」と言われ、「どう考えても時間が違うじゃん」といったもののおそらく親は自分が何時にどこにいるかなんて知らないのだろうな、と思ったのでした。それでも列車なら何時発のはどこにいる、ってわかりますが、車だとほんとに運次第だなぁ、と思いました。
え？今ならGPS携帯で旦那の場所がバッチリ？いやいや、地下に入るとわからないことがありますし、そもそも電車の中では携帯の電源は切りましょう^_^ もちろん、運転中にハンズフリーであっても携帯電話で話すのは危ないのでやめましょう ^_^;

最後に、その日の夕方から霞ヶ関駅は閉鎖され、千代田線全列車が霞ヶ関を通過することになりました。早めに帰宅することにしたのですが、同僚と千代田線に乗りながら、おそらくもう2度と経験することのない霞ヶ関駅の通過を複雑な思いで体験しました。

そうそう、それから半年近く経った頃、韓国の人を招いた時、その中の一人が「子供からあんな危険な国に行かないで、と言われた」と言ってなんとも複雑な気持ちになりました。

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トリビア：小さな男の子を「ボク」って呼ぶのは日本人だけですけど、親戚でもないのに「おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさん」と呼ぶのはアジアではよくある習慣のようです。中国語でも、店員のおばさんは「大姉」と呼んで問題ありません。アジアでは一般に「おねえさん」の代わりに「おばさん」と呼ぶのはかまわないようですが（いや、アジアでなくても世界的にそうかも;マドモアゼルかマダムか悩んだらマダムにしといた方が無難らしい）、日本ではそんなことしたら張り倒されますね☆
なお、カンボジアでは、男の私が見知らぬ男性に「おじさん」と呼びかけた場合、そのおじさんは私のことを「なんだい、甥」と返してくるそうです。

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今日の画像も富山のライトレール関係です。駅前の風景ですが「軌道を渡るな」という看板（確かに渡りたくなります！）と、路面電車用信号（今は赤×）、さらに線路が道路左端を通る（なぜ真ん中を通らない？？）のが面白くて写真にとりました。