こんなものを生放送？

昨日の画像、90度横になってますね。
確か、元のデジカメ画像を加工して向きを変えて保存したのに。
勝手に長い方を横にする機能でもついたのかしら？？
失礼しました。

全部生放送するなんて考えられない、という固定概念があるものがあります。
古くはマラソンとか駅伝とかです。
今では、マラソンや駅伝の中継といえば、スタートからゴールまでが常識です。

でも、昔はマラソンだって全部は放送してなかったような気がします。後半だけで、スタートの模様は生中継ではなかったような。
箱根駅伝はラジオではNHKが全区間放送していましたが、テレビは、たしか、テレビ東京が9区の後半と10区を放送するだけ（それも数年間；その後日テレが全区間放送するようになった）だった気がします。

そんなこといえば、テレビのプロ野球中継も最初から最後でないのが当たり前でした。ま、これは今でもそうかもしれませんが。

なんで全部を放送しないかというと、あまりにもダラダラ長いから決着がつくとこだけ見せればいいだろう、という発想からでしょう。
確かに素人さんが考えるとその通りで（プロ野球中継は最後が見られない、って別問題がありますが）、マラソンなんて最初から見てて何が面白いのだろう？と思います。

最初に全部中継したのがどこかは知りませんが、こうした常識に挑んだのは素晴らしいと思います。
見ててもしょうがない、とは思うものの、なんとなく見てしまう、というのが不思議なところで、勝敗には関係ないといえば関係ない前半戦部分も放送してるとついつい見入ってしまうのが不思議です。


で、そういう類の生中継してもつまらなそう、の最たる者がプロの将棋です。

実は、今年から、将棋の名人戦をニコ生が最初から最後まで生放送しているのです。
将棋は二人で指して、一人の持ち時間が9時間です。2日間かけて行い、1日目の午後6時半に「中断」が入ります。
大昔、衛星放送が始まって間もない頃に衛星放送で将棋名人戦をほぼ全部生放送していたことがありますが、最初から最後まで中継するなんて初めてではないかと思います。

マラソンや駅伝ならランナーの回りの風景が変わりますから、放送をみててもそれなりに変化が楽しめますが、将棋なんて同じ二人が同じ場所でやってて、しかも一手指すのに何時間もかけることもある、というとてつもなく変化に乏しい映像です。

なんで、こんなのを放送するんだろう？とまったく不可思議ですが、おそろしいことに、この放送をタダで見るにはかなりの運が必要で、たいていは何度かプレミアム会員に追い出された後、「満員御礼」で入れなくなってしまうのです。

ま、将棋の場面だけ延々と放送しているわけではなくて、プロの将棋指しを呼んでDJよろしくトークやら質問やら解説やらしてもらうわけで、そういう意味ではマラソンのようなスポーツとは違います。
強いて言えば、日テレの箱根駅伝の放送で、駅伝のシーンよりもエピソードのシーンの方がずーーーーっと長いようなものです。

実は、今日その名人戦の放送があり、夕方から会社でこっそり見ようと思ってたのですが、一般会員で見るのは大変でした。
内容はそれなりに面白かったですけど、「立見席」とかで、双方向のアンケートの画面やコメントなんかは出てきませんで、なんだかちょっと損した気分でした。

にしても、将棋ってそんなに人気があるんですかね。ちょっとびっくりしました。


こんなのを生放送するなんて意外、なんてもの、何かありますか？