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ネットの素敵な話…サッカー会のあの選手の話
2014年06月18日 21:18
[ダミアーノトンマージ]
トンマージ選手の話です。イタリア人記者フランコ・ロッシさんの記事です。
トンマージはピッチにいる時は「頑固一徹」といわれる選手のひとりです。
兎に角サッカーのルールで許されているあらゆるプレイを駆使し、その全根性を使いはたすまでプレイしますから、試合のあとはもうへとへとで、歩くのさえ大変そうなほどです。
でも、ひとたび試合を離れれば、彼はとても優しい人です。
彼は、その優しさで、彼よりアンラッキーに見える人たちを助けようとしているんです。
今彼の心の真ん中には、子供たちがいます。
すでに人生の試練をたくさん受けて笑うことを忘れてしまった子供たちが。
去年の夏、アズーリはW杯に備えて仙台にいました。
そして時間をつくって、「鶴ヶ谷養護学校」という障害を背負った子供たちの学校を訪問しました。
アズーリの選手たちは、そこの子供たちといっぱい遊んで、とうとう彼らから笑顔を引き出すことに成功しましたよ。
希望、喜び、ありがとうの気持ちのこもった笑顔をね。
その笑顔が、ダミアノ・トマージをつかんで離さなくなったのです。
その時、ミラノでは、日本でのW杯に向けて、有名な貴金属宝石商であるグリモルディが、アズーリ仕様の限定ナンバー入りの時計をつくり、選手たちはそれを持ってW杯に参加しました。
文字盤はアズーリ色(青色)にイタリア国旗の色、緑、白、赤の縞が入っています。
文字盤の裏には各選手の名前が彫られていて、それぞれの選手に届けられました。
ところが選手の中のひとりが、彼のためだけに作られたこの宝物のような時計を、受け取れないと言いました。ダミアノ・トマージ です。
トマージはグリモルディ氏にこう言ったそうです。
「プレゼントには感謝します。でも僕は人生からたくさんの贈り物をもらっていますから、この素晴らしい宝物をだれか他の人にプレゼントして喜ばせたいと思います。」
さあ驚いたのはグリモルディです。
彼はイタリア首相のシルヴィオ・ベルルスコーニとも交友があるほど、V.I.P.な人たちを相手にすることに慣れていましたから、すんなり受け取ってもらえて当たり前と思っていたんでしょうね。
でもグリモルディは、「せっかくお前のために作ったんだから・・・」と怒ったり、押し付けたりはしませんでした。
それどころかトマージの言葉に感動した彼は「じゃあ、君のこの時計をだれに贈ろうか?」と聞いたのでした。
その答えを見つけるのに、1年かかりました。
トンマージはやっと見つけた答えを、グリモルディに送りました。
「一年前に日本の仙台にいた時に、僕らアズーリは障害のある子供たちの学校を訪問しました。その学校に僕の分の時計をプレゼントしてください。僕からはアズーリのシャツをいっしょに贈ります。あの子たちの笑顔が忘れられないんです。僕の人生の中で、僕がずっと心に持ち続けていきたい思い出なんです。」
グリモルディは、僕、フランコが今年のバカンスを過ごしに仙台へ行くことを知っていましたから、このプレゼントを持って日本へ行くようにと頼んできました。
僕は本当に感動して、この役を引き受けました。
グリモルディのような金持ちはみんな欲が深い、とか、トンマージみたいな有名サッカー選手はみんな甘やかされていて我が儘だとか言われることもありますが、そんなことは断じてありません。
このデジログへのコメント
素敵な話をありがとうございます(笑
こんないい話みんなに広めていいですか?
財産や名誉を得て浅い人間になってゆく人と、人間としての自分を深める人がいますが、お二人は後者ですね。
安二郎さん:いい話は広めた方がいいかなと私は思いますよ
koujiさん:ですね素敵です本物です
周りの幸せを考えられる人ってやはりどこか違いますね
まだまだそんな余裕無いです
( TДT)
1年かけて答えを見つけるのも凄いですね
答えをちゃんと探し続けてたんだなぁ☆
SYUZO-さん:私もまだまだです
水さん:真剣に考えてたからこそのあの考えだったんでしょうね
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