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素敵な考え方:1年に3日だけでもいいことがあったら
2013年01月22日 23:16
衛藤信之氏の心に響く言葉より
ある企業のトップセールスマン達の集まりに講師として招かれた時のこと。
その中でも1番のセールスを上げる女性と隣接する機会がありました。
失礼ながら、見た目は極普通のおばさんです。
その人が休んでいるのを誰も見たことがないといわれる程の凄い働きぶりに加えて、同僚や部下の面倒もよく見、彼らの売上にも協力を惜しまないのだそうです。
そのせいで周囲から母親の様に慕われ頼られながら、謙虚で少しも偉ぶる所がない。
そんな素晴らしい人柄が少し会話を交わしただけの私にもよく伝わってきました。
彼女は自分の生き方、働き方について、こんな風に語ってくれたのです。
[私の母はよく『1年に3日だけでもいいことがあったら、その年は最高の年だよ』といっていました。その母に育てられた私も『生きるのは苦しいのが当たり前』と思って生きてきました。ですから3日いいことがあれば、残りの362日がたとえ辛く苦しい日でも、私は十分幸福だって…ですから、こうして皆さんとお喋りして美味しい物を食べられる、ただそれだけで私は幸せすぎるくらい幸せなのですよ。幸せすぎて母に申し訳ないくらいです]
足りないことがあって当たり前と考え、むやみに幸せを欲しがらず、ありきたりで些細なことにも深い喜びを見出す。
そんな<賢者の知恵>が彼女に確かな幸福をもたらし、彼女のトップセールスウーマンとしての心の支えになっているのです。
このように、人間の幸と不幸はどうやら[苦労を引き受ける心が幸せを引き寄せ、幸せを求めすぎる心が不幸を生む]という皮肉な逆説の糸で結ばれているもののようです。
今の時代、多くの人が[あって当たり前]の世界で[うまくいって当然]という価値観の中に生きています。
水道の蛇口を捻れば水が出て当たり前、電車は時間通り発着して当たり前、約束は守られて当たり前、欲しい物はお金を出せば手に入るのが当たり前。
万事、自分の思い通りに進んで当然と、多くの人がそう思っているように感じます。
だから、その当たり前が少しでもうまくいかないと、それがそのままストレスや不満になってしまう。
常に[ない]のが普通だと考えれば[ある]だけで幸せなのに[ある]が当たり前と思っているから[ない]ことが沢山の不満や不幸の種になってしまう。
『今日は、心をみつめる日。』サンマーク出版
何かの本で読んだ話だけど…昔の人は[一緒に苦労してくれないか?]とプロポーズして結婚したとか。
今の人は[二人で幸せになろう]と言って結婚する。
苦労しようと言って一緒になれば苦労するのが当たり前となる。しかしその逆なら一寸した苦労や困難があるだけでもそれは約束違反となり、苦痛となる。
だから、今は昔に比べ離婚が増えているとか。
[ないことが当たり前]と思えば、ただ[ある]だけで有り難い。当たり前の日常に感謝できる人でありたいな
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