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成程話:激動の時代を乗り切るには

2013年01月11日 23:27

成程話:激動の時代を乗り切るには

フレデリック・ヘレーン氏の心に響く言葉より

第二次世界大戦中、アメリカ空軍から依頼されて、心理学者のJ・P・ギルフォード爆撃機パイロットを選ぶことになり、知能検査や学業成績、個人面接の結果を元に適任者を選抜しました。
空軍はまた退役した元空軍司令官にも同じ任務を与えました。
ギルフォード心理学をまるで知らない素人が携わることを苦々しく思い、又、元司令官のベテランパイロットとしての知識や経験をさほど評価しませんでした。
案の定、ギルフォードと元司令官はまったく違うタイプの人間を選びました。
暫くして2人の任務が査定されました。
すると、ギルフォードが選んだパイロットはことごとく撃墜されていたことが判明。
元司令官の選んだ人材が抜きん出ていたのです。
元司令官は全員に[ドイツ領内で敵機の対空射撃にあったらどう対処するか]と質問し、軍のマニュアル通り[上昇します]と答えた兵士を落としていたことが判明しました。
選ばれたのは[その場になってみないとわかりませんが、おそらく降下します][ジグザグ飛行を始めます][左右に機体を揺らして砲火を避けてみます]等、所謂[間違った]回答をしたパイロットばかり。
マニュアル通りに行動する兵士は意外性に欠けており、予測され易いからでした。
ギルフォードが失敗した原因はそこにありました。
マニュアル通りに機体を上昇させる兵士ばかり選んでいたのです。
お決まりのパターンを敵側のドイツ軍は察知しており、雲の上で上昇してくるアメリカ機を待ち伏せしていました。
つまり、知性が高くても常に規則通り動くパイロットより機知に富んだ考え方ができるパイロットの方が危険をうまく切り抜けられるということです。
違う考え方ができる能力、枠の外で考える能力…。
そこではたと、ギルフォードは創造性や独創性というものに気づき、以来その研究に没頭しました。
そしてギルフォード空軍用に考案した最初の創造性テストは[レンガ1個の使い道をできる限り沢山考える]というものです。
すぐに何通りも浮かぶ人もいれば、いくら考えても5通り位しか思いつかない人もいるでしょう。
15分で50通りを考えてみて下さい。常識にとらわれない人が誰かわかります。

スウェーデン式 アイデア・ブック』ダイヤモンド社


日常の決まりきったような判断業務では、創造性や独創性はあまり必要とされずマニュアルが有効。
しかし、突発的な緊急事態や不測の状況になった時には創造性や独創性がなければ乗り切ることができない。
時々刻々、状況はどんどん変化するからです。危機を乗り切ることが出来る人は過去の成功体験などに拘らず変化に対応できる柔軟な発想が出来る人。どんな難しい局面でも必ずそれを突破する方法はある。なぜなら打つ手は無限にあるからです。創造性と独創性を身につけ、この激動の時代を乗り切りたいな

このデジログへのコメント

  • 松山市の河内人 2013年01月12日 00:39

    あめりかの凄さ!

    零戦はパイロットの後部に金属板無し

    あめりかは有り

    パイロットを大事にした!

  • 一式 2013年01月12日 11:38

    はじめまして。
    面白い本を読んでいるなぁ、と関心して足跡残します。
    こんな事あったの知りませんでした

  • なな♪ 2013年01月12日 23:54

    松山市の河内人さん:今はリモコンみたいなのを増やし無人のを増やしているらしいですね

  • なな♪ 2013年01月12日 23:57

    一式さん:有難うございますまた気が向いた時にでも読みにきて貰えたら嬉しいななんて

  • なな♪ 2013年01月13日 00:00

    ハートフルけんじさん:有難うございます私もまだまだ知識や想像力が足りないみたい

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