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成程話:10年続ければ、1つの哲学になる
2013年01月06日 22:36
志茂田景樹氏の心に響く言葉より
僕の服装はきっとマジョリティからはかなり離れたものですよね。
こういう服装をしている理由は自分がやって心地よい格好ということで、それ以外の何ものでもありません。
始めたのは20数年前。
1980年代後半の頃です。
アメリカから戻ってきた友人がお土産をくれて、それを開けたら2足のタイツが出てきました。
マリリンモンローの顔が足首のところからプリントしてあって、当時のニューヨークで流行っていたとのこと。
それを初めて見たときの感覚は[あれ?こんなのって、はけるわけないじゃないか。大体、タイツなんて男がはくものじゃないし]
でも、何となく気になって、それをパッとはいてみたんです。
それで鏡を見たら[わりと格好いいじゃないか]と思ったわけです。
早速裁ちばさみを持ってきて貰って、ジーンズの1つを切って、タイツの上からはいたら尚格好いい。
更に気に入っていたTシャツを合わせて、散歩がてら外にでました。
すると、すれ違う人すれ違う人がギョッとして僕を見るんです。
特に覚えているのが45、46歳位の男性3人とすれ違った時のことです。
数歩歩いてパッと振り返ったら、うちの1人は僕を指差していた。
正に[後ろ指をさす]状態でしたね。
社会的地位があって仕事の能力と責任がある人間は新しいものとかを受け入れるのが難しいの。
後ろ指をさされた時は流石に僕も落ち込んだの。
普通の格好に戻ろうかと思った。
でも、既に随分歩いてきて、色んな人に白い目で見られたし、今更やめるのも嫌でした。
[進むも地獄、引くも地獄。もうこうなったら、このまま進んでやろうじゃないか]と開き直ったの。
すると、人間てよくできていて、そういう視線で見られることが段々心地よくなってきました。
これが今の僕のスタイルが生まれたきっかけです。
始めた当時は屋台が並んでいる様な所で罵声を浴びせてくるのもいたし、コップ酒が投げられたりもしたけど、これが5年もたつと完全に変わってきたのね。
銀座の並木通りをウィークデイの夜に歩いていたりすると、ほろ酔い機嫌の40代以上の男性達と多く出会います。
それぞれに社会的地位のある方々でしょうね。
でも意識は保守的です。
この様な人達でも、かなり遠くから[ああ、いたいた]と僕を見つけて、すれ違う時に握手を求めてきたり、肩を抱いてきたり。
時には[私もそういう格好がしたいんだけど、できなくてね。だから、応援しているから、頑張って下さい]と声をかけてくるようになりました。
更にそれから5年、合計10年もたてば、離島に行っても白眼視されなくなりました。
ようするに認識を新にさせるのは、10年も継続してやれば大体何とかなってしまうということですよ。
ファッションに限らずどんなスタイルも10年続ければ1つの哲学になるんだと思います。
『失敗したって、いいんだよ―希望をつくる40の言葉』青志社
今迄と違った奇抜なファッション、変わった髪型、型破りの音楽、奇想天外な芸術、伝統破りの商品、破天荒な商売の方法…最初は世間から非難され白い目でみられたことでも5年もそれを続ければ、共感し応援してくれる人が必ず現れる。
更に5年、合計10年続ければそれが1つの哲学、1つのスタイルになる。
[皆、私の着ているものを見て笑ったわ。でもそれが私の成功の鍵。皆と同じ格好をしなかったからよ]
(ココ・シャネル)
…人と違う素敵な事を恐れない人でありたいな。
このデジログへのコメント
その人の考え方ですね。
キャストさん:ですね色んな考え方があっていいと思います
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