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【魔法少女っ】57-1、ヒーローはピンチにやって来る!

2012年01月30日 17:13

「しぬことと見つけたり」これまでのあらすじ。
親衛隊隊長ヒガシノイスが攻めてきた。策士を自認する彼女は正面突破人海戦術小春千歳を追い詰めるのだった。

「考えろ。考えるんだ小春。絶対に何か良い方法があるはずだ」
西武警察状態の河川敷で、小春は考えこむ。
きゅぴーん
閃いた。
「太陽光を絶てばいいんだ」
ご名答。しかしどうやって?
「時間を稼いで夜まで持ちこたえれば、勝てるよっ」
「それは無理クポー」
ロールスロイスに乗りそびれたクポーが言う。
「フォームチェンジは長時間はもたないクポー。今は互角に闘えても、フォームチェンジが解けたら、そこまでうまくいかなくなるクポー」
つまり長期戦化は諸刃のやいばってわけだ。
「いつまでも考えてるつもりか」
ヒガシノイスの指示で金魚鉢の一機が小春に迫る。
テンペストぉ!」
ビキビキ…がしゃああん…
「地道に一機ずつ倒すしかないですわね」
「それはどうかな?」
今度は千歳金魚鉢を差し向ける。その金魚鉢…親衛隊バトルアーマーは赤くマッシブな装甲をしていた。
がしゃああん!
「ジャアクジャアク!」
勝ち誇る金魚鉢。
千歳ドラムセットの一部を馬鹿力で破損させたのだ。そのアクションプロレスラーっぽい。
「これではうまくパーカッションできませんわ」
自前の風魔法で応戦するがびくともしない。
「ジャアクアーマーはパワー重視なのだ」
「ならばスピードでっ」
千歳のもとに駆け付けようとする小春。そこに青い装甲の金魚鉢が割って入る。
「ルルルドルフフフン」
忍者のようなみのこなしで小春に攻撃を仕掛ける金魚鉢。
「わあっ速くて強いよっ」
エイミーシルエットの小春と同等の格闘スピードだ。
テンペストっ」
がしゃああん!
辛くも一機倒すがまだまだいるぞ!
「さて、長時間いられない事情だからそろそろ決着を着かせてもらう」
一機ずつを相手するふたりを狙って、残りの金魚鉢がビームロックオンし、太陽光を溜め込む。

小春っ!逃げるクポー!!」
やられるっ!という不安と確信のない交ぜ。

「さばらだ。夜空と深緑の魔法騎士っ」
ビーム発射の号令を下す!

「ここまでですのっ?」
「やだねっ。あたしは兄さんの分まで生きるのっ!」
「……いい答え」

ビームが炸裂!
しなかった。
「なぜだっ」
空を見るヒガシノイス。雪曇りが夕陽を覆い隠していた。
ヒガシノイスが驚く刹那金魚鉢が吹き飛ばされて、ヒガシノイスの傍に後退した。
「なんなんだ!?」

「……正義の味方
その後ろ姿を見て、千歳が驚いている。
小春が見るに嬉しさ混じりの驚きの顔だった。
駆け付けたひとのイメージは「美しい銀色」だった。
それは月の雫であり、気高き山であり、希(わずか)な望みを捨てずに有り続ける姿。
月山有希
またの名は
「……雪原に咲き誇る美しき花。……希望魔法少女スノウ!!」


続く!

このデジログへのコメント

  • たかふみ25 2012年01月30日 17:31

    ルドルフ(ルルノフ)
    古の魔界軍将軍。火炎魔法を得意とし、素早い格闘能力を持つ。氷付けにされて封印されるが、解凍すると普通に生きる。倒すと「ほのおの爪」を落とすぞ?

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