【魔法少女っ】53-3、親衛隊の暗躍！スカート派！

緊張の瞬間。

ヒガシノイスが作戦内容を下す。
「情報収集だ」
ズコー！48人みな転けた。
「なんとみみっちい。ええい、討ち入りはまだか！」
と内蔵助。
「まだ初期だからな。情報がないとどうにも動けないだろう」
ヒガシノイスが諭す。
「めんどくさいから、吉良邸に一気に攻め込もうぜ！ハッハー！」
刀を抜いて素振りする堀江ヤスベエ。てか吉良って誰だよ？
「我らは皇帝陛下の親衛隊。失敗は許されぬ。それに陛下は対象人物(ターゲット)の死を願ってはいない。繊細に事を運ばねばなるまい」
「死なせなきゃいいんだから、ダルマにして持ち帰るさ。ハッハー！」
刀を磨ぐヤスベエ。
「ヤスベエは血の気が大いなあ。でもとっとと討ち入りしたいよ。早く銅鑼叩きたい」
銅鑼をうっとりとして見る内蔵助。
「焦るな。調査対象は…」
ヒガシノイスはターゲットについて、プリントを48名に配布した。前回を読んだ賢明な読者ならば、アタリマエにわかるだろう。
「魔法騎士パールスノウ。……だけですか」
「軍の宿敵はスノウだったよね。そのチカラを受け継いだ者かしら？」
「いや、4軍団と闘った魔法騎士は4人とも6人とも聞くわ」
48人とも、ネオバビロニア軍と魔法少女の闘いについて認識がバラバラだった。なにしろまだこっちに引っ越して程ない。
「やれやれ…認識がバラバラだ…やはり情報収集は不可欠だな。それでは行け！TPPよ」
「はっ！必ずや情報を集めて見せましょう！」
「えーやだー。早く攻撃してみたい～」
反応もまちまちだった。

とにかくてんでんに散り、TPPは地上に降り立つ。

続く